Nick Goold
ダウ平均株価
米株式相場は今週も不安定な動きとなったが、週単位では横ばい推移となった。先週の焦点は米国の中小銀行巡る一連の問題がファンダメンタルの中心となり、株式のセンチメントは悪化しました。また、週末にスイス大手銀行UBSに対しクレディスイスの買収をスイス政府が仲介して交渉するという不安材料も株式相場に下落圧力を与える結果となりました。
先週の米経済指標では、インフレ率は市場予想を下回ったものの、米銀行を巡る不安材料により米リセッションの懸念が高まっている状況です。今週、最も注目されているのは米FOMCです。米インフレ率は依然として高く、積極的な利上げ政策をとってもおかしくない水準である一方、これ以上利上げすると、さらなる銀行関連の問題を引き起こしかねないという不安もあり、市場の見方も分かれています。現在、マーケットの見方は、現状維持は50%、0.25%の利上げ可能性が50%とされており、どんな結果でも大きなボラティリティが発生するでしょう。どちらのシナリオになったとしても、対応できるようにするべきです。
ダウ平均株価の下値リスクはまだ大きいため、上昇したところで売りを狙う「戻り売り」が最良の戦略です。銀行に関する一連の問題の大きさを判断するのは難しいため、ボラティリティは高いままであり、次の大きなトレンドを予測しようとするよりも、短期的なデイトレードの方がチャンスが多いかもしれません。
レジスタンス:32500, 33000, 33500, 34000, 34500, 35000
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日経平均株価
米国株とドル円のどちらも下落しているため、日経平均株価は再び下落基調になっています。さらに、米10年債利回りが3.4%まで下落し、ドル安のファンダメンタルとなっています。先週の金曜日に主要なサポートラインを維持できましたが、現在の下落トレンドは依然として強いままです。
ただ、日系銀行に、米地銀のような問題が波及していないことは好材料で、ドル円が上昇すれば日経平均株価も短期的に急上昇する可能性があります。ファンダメンタル的には、日本の株式相場は米株式相場よりも強く、米国の銀行に関するポジティブなニュースがあれば、日経平均株価も上昇しやすいでしょう。
短期的には米銀行問題がどこで収束するのかが予想できず、次の動きを見極めるのは非常に難しい相場です。今週は、横ばいから上昇に転じることが予想されます。
レジスタンス:27500, 27815, 28500, 29000, 29250
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