Nick Goold
ゴールド
堅調な米経済データと株式市場に投資資金が集中しており、ゴールドがついに1900ドルを一時的に割り込んだ。しかし、1900ドルを割ると、インフレ率の鈍化によって利上げ予測が若干弱まり、ゴールドは上昇に転じた。
今週も多くの経済指標の発表が予定されており、米独立記念日休暇明けのISM、非農業部門雇用者数が最も注目されるイベントとなる。また、ゴールドトレーダーは前回の連邦準備制度理事会(FRB)議事録の発表を注視するだろう。
1,900ドルを割った価格帯では買い意欲が強いことが明確になった。金相場にとってプラスであり、価格が10日移動平均線を上回れば、さらなる上昇の可能性がある。全体的に市場はまだ方向性を模索しているため、短期レンジ取引が最良の取引戦略であることに変わりはなさそうだ。
レジスタンス:1938, 1984, 2000, 2032, 2050, 2080
サポート:1900, 1889, 1870, 1830
原油
市場予想を下回る中国の工場出荷データにより、WTIは先週再び67ドルのサポートにタッチした。しかし、市場予想を上回る米経済指標が発表されると、今年後半に米国が景気後退に陥る可能性が低下したため、主要な支持帯では反発して、上昇した。
サウジアラビアが7月に日量100万バレルの追加減産を計画していることや、2024年までの供給制限というOPEC+の広範な合意も、原油価格が支えられている要因である。
10日移動平均線が横ばいで推移し、他の指標も方向感に乏しいため、現在の戦略は主に2つだ。日足トレンドに追随する短期モメンタム取引か、中期トレーダーであれば、67.50ドルから72.50ドル・75.00ドルのレンジ内で取引することだ。
レジスタンス:75.00, 79.00, 82.50
サポート:67.00, 65.00, 64.00, 62.00