Nick Goold
ゴールド
先週、主にドルインデックスが6ヶ月ぶりの高水準まで上昇したため、ゴールドは下落圧力を受けた。また、米10年金利が上昇を続けていることも、ゴールドの価格を押し下げている。
このような相場状況にも関わらず、トレーダーはゴールドの買いに積極的だ。根底には、米FRBがこれ以上の追加利上げをしないという考えがあり、買い手は、ゴールド価格が下がったところを、積極的に押し目買いをし、価格の安定に貢献している。ゴールドは1900ドルのサポートを維持し、10日移動平均線を上回って終値を迎えている。
今週も、ドル高と米長期金利上昇の可能性から、金市場は引き続き下落圧力を受けるだろう。しかし、米連邦準備制度理事会（FRB）は今週、政策金利を変更しないと予想されているため、1,900ドルと1,946ドルの間のレンジ相場を維持すると予想できる。
レジスタンス：1925, 1946, 1984, 2000
サポート：1900, 1893, 1870, 1830
原油
先週の原油価格は大幅に上昇し、90ドルの大きく上回った。この上昇の主な要因は、主要産油国であるサウジアラビアとロシアで減産政策が続いていることで、投機筋の買い戻しに拍車がかかっている。また、世界最大の石油輸入国である中国の需要が回復していることも、原油価格の上昇を後押ししている。
そんな中、国際エネルギー機関（IEA）はさらなる価格の上昇に警戒感を示している。国際エネルギー機関（IEA）は、OPEC+の2首脳が開始した減産が「大幅な供給不足」につながる可能性があり、需給ギャップが深刻になると警告した。この状況は価格を乱高下させる可能性があり、市場をより不安定なものにし、価格急騰のリスクとなる可能性がある。
市場では原油をめぐる話題が高まっており、その上昇トレンドが今後も力強く伸びるとの予想が多い。今後数週間で、100ドルの大台に達する、あるいは超えるのではないかという予測も飛び交っている。価格が10日移動平均線に近づくタイミングを見計らって、上昇トレンドに乗るチャンスを見つけることができそうだ。
レジスタンス：94.00, 100.00
サポート：85.00, 83.50, 78.50, 75.00, 70.00
