Nick Goold
ダウ平均株価
銀行関連の懸念が収束に向かい、ダウ平均株価は4週連続の上昇となりました。先週の前半はイースター休暇だったため市場の値動きも限定的でしたが、予想を下回る米消費者物価指数の結果を受けて取引量が増加し、ダウ平均株価は上昇となりました。
金曜日に発表された米小売売上高は予想より弱い結果となったものの、FRBのウォーラー氏による「インフレを抑制するためには利上げ継続が重要」という発言は市場にとってサプライズと捉えられました。また、ミシガン大学消費者心理指数(速報値)は、3.6%から4.6%に急上昇し、消費者のインフレ期待の高まりが示唆されました。
好調な米銀行の決算が相場を押し上げ、ダウ平均株価は3万4,000ドル付近で終値を迎えています。今週は重要経済指標は少ないものの、多くの米金融機関の決算発表が予定されています。インフレ懸念は残っていますが、ダウ平均株価は今後数週間のうちに34,500円のテストを目指すため、高値更新の可能性が高そうです。短期的には大きな動きは期待できないため、短期トレーダーはレンジ取引の機会を探すことになりそうです。
レジスタンス:34000, 34500, 35000
サポート:33600, 33000, 32550, 31750, 31450, 31000
日経平均株価
投資家ウォーレン・バフェット氏が来日し、日本の商社への出資比率を高めたことで、日経平均株価は過去1ヶ月で最も高い水準となりました。ドル円は下値を試し、週明けの大幅な上昇を覆しましたが、米国の金利上昇に対する懸念が再燃するとドル円は上昇し、日経は力強く週を終えることとなりました。
日経平均株価は現在、2023年の高値2万8,725円に迫っており、中期的にはこの水準が試されると予想しています。しかし、短期的には、市場は買われすぎ水準にあるため、2万8000円から2万8250円の近くまで戻り、押し目を形成するまで待ってからエントリーを検討できるでしょう。
レジスタンス:28725, 29000, 29250
サポート:28000, 27425, 26950, 26500, 26250, 25500, 25000