Nick Goold
ダウ平均株価
先週は大きなニュースがほとんどなく、ダウ平均株価は2023年第一四半期をプラス圏で終値を迎えました。米中央銀行が迅速に支援したことにより、米地銀を巡る混乱に端を発した懸念は軽減されました。また、先週木曜日に公表された米インフレ指標が予想を下回ったことも、センチメント向上に寄与し、株価の上昇材料となりました。
今週は、米雇用統計ならびにISM景況感指数に注目が集まっています。FRBの金融政策への期待感が高まることになるでしょう。米金融関連のリスクが後退したため、マーケットは米経済データと米金利政策に焦点を当てることになります。
金曜日は大幅高となり、ダウ平均株価は3月初旬の高値に接近しています。今週は、この高値を上回る可能性が高いと考えます。10日移動平均線からの乖離が進んでいますが、現在新規売り注文は危険です。現時点では、買い場面を探る方が適切と考えます。
レジスタンス:33500, 34000, 34500, 35000
サポート:32950, 32550, 31750, 31450, 31000, 30500, 30000
日経平均株価
先週、日経平均株価は米株式市場の上昇に追随する形で大きく上昇しました。ドル円は下落基調から上昇基調に転換し、再び10日移動平均線を上回っています。日本では株式市場に影響するニュースがほとんどなかったため、投資家は引き続き海外市場の動向に注目しています。米10年債利回りが低水準から反発すると、ドル円の上昇材料になり、これも、日経平均の上昇の手掛かりとなるでしょう。
今週も、日経平均株価は上昇基調を維持して2万8750円を試す展開を想定しています。月曜日に発表される日銀短観は日本経済に関連する重要指標であり、ファンダメンタルに大きな影響を与えるでしょう。上向きになっている10日移動平均線はマーケットの上昇基調を示しており、今週はサポートラインとして機能するはずです。
レジスタンス:28500, 29000, 29250
サポート:27815, 26950, 26500, 26250, 25500, 25000