Nick Goold
ダウ平均株価
パウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長が、米政策金利を0.25％引き上げることを決定しましたが、利下げ路線への変更までには市場予想よりも時間を要する可能性を示唆し、ダウ平均株価には下落圧力が掛かりました。また、米地銀に関連する問題も出てきており、それらの懸念も下落要因となりました。
3月の米雇用統計は市場予想を上回ったものの、1月・2月のデータが下方修正されたため、ダウ平均株価への影響は大きくはありませんでした。先週、金曜日にブラードFOMC議長の「経済はまだソフトランディングでき、懸念されているような景気後退には陥らない」との発言は、市場に大きな影響を与えました。
今週は、水曜日に4月の米消費者物価指数、木曜日にPPIが発表され、米国のインフレに関する経済指標が発表予定です。テクニカル的には、ダウ平均は33000ドルの支持を維持しましたが、10日移動平均線が下を向いているため、短期的には大きな上昇の可能性は低いと思われます。相場が34250ドルを超えるか33000ドルを下回るまで、レンジ取引を継続するのが良いと考えています。
レジスタンス：34000, 34155, 34500, 35000
サポート：33250, 33000, 32550, 31750
日経平均株価
ゴールデンウィークのため、日経平均株価は海外市場の動きに連動する週となりました。
前週、日本銀行が金融緩和政策の維持を決定したことを受け、ドル円（USDJPY）が急騰し、週明けはポジティブに始まりました。しかし、米国の景気後退懸念から円高が進行し、週半ばには米国市場とともに日経平均も下落しました。
金曜日の上昇はポジティブで、市場は10日移動平均線を上回り、上昇の勢いを示しています。来週は、日本の投資家が休暇から戻ってくる可能性があり、29500円を試す可能性がある。
レジスタンス：29360, 30000
サポート：28725, 28000, 27425, 26950, 26500
