Nick Goold
ダウ平均株価
米国は債務上限引き上げ法案が上院・下院ともに通過し、デフォルト回避となりました。ただし、これは多くの市場関係者が予想していたことでもあり、株式相場への影響は限定的でした。ダウ平均株価は3万3,000ドルを割り込み下落していましたが、木曜日(6/1)に発表されたISM指標によってインフレ率の鈍化傾向が継続していることが示され、買戻しの動きが入りました。
最も市場の関心を集めたのは米雇用統計ですが、19万人という市場予想を大幅に上回る33万9,000件の新規雇用数となったことで、失業率が上昇しているにも関わらず、買い注文が殺到しました。
先週と比較すると、ダウ平均株価の見通しは良好です。中期的に分析すると、レンジ相場が継続されているため、より多くの上昇要因となる材料が必要です。短期的には10日移動平均線から大きく乖離しているため、週明けの月曜日には下落で始まる可能性があります。
レジスタンス:33820, 34000, 34155, 34500, 35000
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日経平均株価
主に外資系投資家の関心と日本経済への期待感は継続しており、日経平均株価は上昇を続けています。さらに、日本銀行が現在の金融政策を維持することを示唆したことも、上昇を後押しすることとなりました。
日米金利差によりドル円は6ヶ月ぶりの高値を更新しました。スピード感がある上昇であるため、政府・金融当局者には警戒感が出始めています。しかし、現時点では、政府による為替介入の可能性は低いと考えられ、影響は限定的となるでしょう。日本への観光客は急増しており、宿泊者数は3年ぶりに1,000万人を記録しました。
上昇トレンドが崩れる気配はなく、チャート上でも主要な抵抗線がないため、高値更新の可能性が高そうです。しかし、一直線に動く相場はないので、強い上昇トレンドであっても短期の調整売りの相場がやってくるでしょう。トレーダーは押し目を待って、買う必要があります。
レジスタンス:32000, 33000
サポート:30800, 30500, 30000, 29360