Nick Goold
ダウ平均株価
今週もダウ平均株価はボラティリティが高い相場となりましたが、結局、ほぼ横ばいで週の終わりを迎えました。先週の週明け、UBSがクレディ・スイスを買収し、2023年の安値が維持され、トレーダーにとってはポジティブな材料となりました。しかし、他行の財務状況に対する投資家の懸念は払拭できておらず、慎重な姿勢は継続しています。
米国連邦準備制度理事会(FRB)は、インフレ対策が焦点となる中、政策金利を0.25%引き上げる決定をしました。これを受けて、ダウ平均株価に売り圧力が掛かっています。
今週はドイツ銀行にマーケットは関心を持っています。ドイツ銀行は先週の金曜日に14%の下落をしており、投資家の懸念を解消できるかが焦点です。今週も、金融関連の動きが相場を左右する展開となるでしょう。マーケットは短期的には不安を抱えており、大幅な上昇は期待できません。中長期的なトレードは、金融機関のネガティブなニュースが増加するリスクを考慮すると、難しいでしょう。
今週は、ドイツ銀行がその強さを証明する必要に迫られているため、引き続き銀行に焦点が当てられることになる。市場は短期的には不安を抱えたままであろうから、大幅な上昇を見込むことは難しい。とはいえ、現在の状況は、短期トレーダーにとっては絶好のレンジ取引チャンスです。中長期的な取引は、銀行のネガティブなニュースがさらに増えるリスクが高いため、より困難です。
レジスタンス:32550, 33000, 33500, 34000, 34500, 35000
サポート:31750, 31450, 31000, 30500, 30000
日経平均株価
日経平均は先週の月曜日に急落しましたが、前週の安値の手前で反発しました。ドル円は継続して下落していたにもかかわらず、日本株は週明けから徐々に上昇に転じており、ポジティブな兆候とみなせます。2月のインフレ率は、日本にとっては41年ぶりの高水準となったものの、3.1%と世界の他の多くの地域と比べるとかなり低い水準となっています。
10日移動平均線を終値で上回ったことは、日経平均の短中期的な見通しにとってポジティブです。2万7,000円の手前で強いサポートを期待し、銀行不安が収まれば、今後数週間で2万8,000円を試す展開も想定できるでしょう。
レジスタンス:27815, 28500, 29000, 29250
サポート:26950, 26500, 26250, 25500, 25000, 24500