Nick Goold
ダウ・ジョーンズ指数
週の前半にダウ平均株価は、米10年債利回りが4%を超える水準まで上昇したことで、上値が抑えられました。最近の株式市場は金利動向の影響を受けやすい状態が続いています。木曜日にウォーラーFRB理事は、高いインフレ率にもかかわらず、次回の利上げは0.25%にとどまる可能性があると言及しました。この要人発言にも敏感に反応し、ダウ平均株価は昨年12月のサポートラインである32,500ドル付近で反発しました。金曜日には、米経済指標の結果がまたしても強い結果となり、ダウ平均株価は400ドル高と、力強く3日連続で上昇しました。
今週、火曜日と水曜日にはFRB議長による議会証言が予定されており、政府に対して今後の金融政策についての説明に市場の関心も高まっています。マーケットはポジティブなニュースに反応する傾向があり、パウエル氏が将来のインフレに対して楽観的な見方を示すようであれば、ダウ平均株価は一気に上昇すると予想されます。また、今週は米雇用統計があり、好調な雇用状況が続いているのかどうかにも注目されています。
テクニカル分析をすると、先週の金曜日に10日移動平均線を終値で上回ったことで、短期的な下落基調は抜けたと考えられます。中期的には32,500ドル〜34,500ドルのレンジ内で推移しています。32,500ドルのサポートラインが維持されたことは注目で、今週は上昇が予想されます。
レジスタンス:33500, 34000, 34500, 35000, 35500, 36000
サポート:32500, 32000, 31000, 30500, 30000
日経平均株価
先週の日経平均株価は、2023年の新高値まで急上昇し、好調なパフォーマンスとなりました。上昇のきっかけとなったのは、中国経済への信頼感の高まりと、金曜日の東京市場で円安が続いたことです。金曜日の夜にはダウが大きく上昇し、日経平均をさらに押し上げました。
日経平均の短期・中期的な見通しは引き続き良好で、2万8500円のレジスタンスは今後1~2週間で試される可能性があります。短期的には、週明けに利益確定の売りが入ることが予想されますが、上昇トレンドは継続することが予想されます。
レジスタンス:28300, 28500, 29000, 29250
サポート:27500, 27000, 26250, 25500, 25000, 24500