Nick Goold
ダウ平均株価
先週は経済指標発表が多く、ダウ平均株価は2023年の高値に近づいた。米新築住宅販売件数、ミシガン大学消費者心理データ、耐久財受注はすべて市場予想を上回った。下半期に米国が景気後退するという懸念は引き続き低下しており、株式市場の上昇を後押ししている。
金曜日に発表された経済指標で注目が高まったのは、米コアPCE価格指数が予想を下回ったことだった。インフレ率が鈍化したことを受けて、株式市場では買い注文が多くなったようだ。来週は、米独立記念日が休場となるため、静かな幕開けとなる。FOMC議事録、非農業部門雇用者数、ISMの発表があり、週後半からボラティリティが戻るだろう。
2023年の高値がレジスタンスとなっているが、レンジ取引を中心とする短期トレーダーにとっては、難しい相場となりそうだ。中期的には、7月に2023年高値を更新する可能性が高いと考えている。
レジスタンス:34500, 34590, 35000
サポート:34155, 34000, 33425, 33000, 32550, 31750
日経平均株価
先週の日経平均は予想通りのレンジ取引となり、週間で1%超の上昇で終わった。円安と米国株高が、利益確定売りを相殺し、再び上昇基調となった。
ドル円は、日銀が2022年9月に円買い介入を実施した145円台に突入し、為替介入リスクが意識され始めている。まだ何も動きはないが、日本の金融当局は為替動向を注視しており、行動を起こす用意があると表明している。
日経平均は直近の歴史的高値である3万4,000円を下回っているが、短期・中期トレーダーはレンジ取引に徹し、価格の下落に期待するのが良いだろう。長期的には高値更新の可能性もあるが、上昇の勢いは今のところ一服しているようだ。
レジスタンス:34000, 35000
サポート:31650, 30800, 30500, 30000