Nick Goold
ダウ平均株価
先週始めには8月の高値となったレジスタンス付近で売りが優勢となりましたが、トレーダーが今年をプラスで終えようと先週のマーケットもプラスで推移してきました。水曜日のパウエルFRB議長の講演が先週の主なニュースイベントとなり、パウエル議長が政策金利の引き上げ幅が減速することを示唆したことで、米国株式相場は大きく上昇しました。
今週はマーケットを動かすようなニュースイベントが予定されていないため、静かな展開になる可能性があります。価格はレジスタンスに近づいており、トレーダーがレジスタンス付近の値動きを警戒しているため、横ばいから上値が重い展開が予想されます。2023年をよりポジティブに捉えようとする期待から、年末を前にした買いが入っています。
10日移動平均線は上を向き続け、サポートとしても機能しています。現状は買い場を探すのが最善の戦略となります。次のレジスタンスは35500になり現在の価格から遠く離れているため、より自信を持って買うことができます。マーケットのセンチメントはすぐに変化していくため、ダウ平均株価は取引するのに魅力的なマーケットとなっています。
レジスタンス:35000, 35500, 36000, 36500, 37000
サポート:34000, 33560, 33000, 32000, 31725, 31000
日経平均株価
先週の日経平均株価は円高がマーケットセンチメントを傷つけ、米国株とは反対の動きをしました。円高は海外進出している日本企業の利益を損ねるという懸念があります。
日経平均株価は現在、25500でダブルトップのパターンを形成しており、最近の上昇トレンドが終了したことを示しています。しかし米国株の堅調さが、日経平均株価の大きな下落を防ぐことに繋がりそうです。チャート上では弱気に見えますが、今週は売りよりもレンジ取引が良い戦略となりそうです。
レジスタンス:28500, 28750, 29000, 29250
サポート:27500, 27000, 26500, 26000