Nick Goold
ダウ平均株価
先週は市場予想を上回る経済指標があったため、ダウ平均株価は高いボラティリティとなった。投資家はダウ平均株価よりもナスダック市場のテクノロジー銘柄に注目したため、週単位でほぼ横ばいの相場となった。
米政策金利が0.25％の引き上げにとどまったことは投資家に歓迎され、価格は2023年の高値付近まで上昇した。しかし、米雇用統計が予想を大きく上回り、強い米経済市場がさらに金利上昇をもたらすことが懸念され、上昇は続かず、反落した。
今週の注目イベントは、火曜日と水曜日の2人のFRB理事による講演だ。FRBのインフレに対する懸念は少なくなっているが、強い米経済指標が2023年の金利政策にどのような影響を与えるのかに市場の関心が高まっている。2023年の高値更新に失敗したことは、ダウ平均株価がレンジ相場で引き続き推移していることを裏付けている。今週は、下落を待って、押し目買いを狙う戦略が良さそうだ。
レジスタンス：34360, 34500, 35000, 35500, 36000, 36500
サポート：33500, 33000, 32500, 32000
日経平均株価
日経平均株価は先週も強い上昇が続き、2023年の高値を更新。米経済指標の良好な結果が日経平均株価を支えている面もあるが、もっと注目すべきなのは、ドル円が128円のサポートラインで反発し、強い上昇で週を終えたことだろう。
今週は、ドル円が131.50円のレジスタンスラインを超えない限り、横ばいで推移すると予想。ただし、中期的に考えると、上昇トレンドは強く、押し目買い戦略が最も有効であることに変わりはない。
レジスタンス：28000, 28300, 28500
サポート：27150, 27000, 26250, 25500, 25000, 24500
