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Nick Goold

ダウ平均株価

先週、ダウ平均株価は引き続き下落を試し、34,000ドルのサポートラインにタッチしました。現在、アメリカ経済については強気の見方と弱気の見方の2つが混在しており、投資家が今後も米経済が成長するか懐疑的になったようです。米主要小売企業は第二四半期の業績発表を行ないました。高い金利が消費活動に悪影響を及ぼし、クレジットカードの不良債権が増加していることが示されました。また、高いエネルギー価格も影響しており、金曜日のミシガン大学消費者信頼感指数は数値が下がりました。

市場が注目していたジャクソンホールでの連邦準備制度理事会(FRB)議長の演説を、株式市場は前向きに受け取りました。パウエル議長は、米経済が予想されていたように減速していないとし、アメリカは成長を続けると自信を示しました。今後の政策金利動向に関する明確な言及はありませんでしたが、投資家はFRBの利上げサイクルが終わりに近づいていると楽観的です。

米の夏休暇が終わるにつれ、今週は市場の取引量が増加すると予想されています。金曜日に発表予定の米雇用統計・失業率発表を前に、市場では上か下か、駆け引きが行なわれそうです。テクニカル指標は引き続き下落基調となっており、ダウ平均株価が10日移動平均線を下回る場合は、さらなる下落が予想されます。

ダウ30チャート0827

レジスタンス:34600, 35000, 36000, 36500, 37000

サポート:34,000, 33610, 33000, 32550, 31750

日経平均株価

日経平均株価はわずかに回復し、重要なサポートラインである3万1,650円に回復しました。金曜日に発表されたインフレ率は予想よりも低く、日本銀行が緩和的な金融政策を続ける余地があります。投資家が懸念している点の1つが、日本の10年債利回りが0.68%に達し、10年ぶりの高水準になっていることです。日本の消費者は、非常に低い住宅ローン金利に慣れているため、利回りの継続的な上昇は需要に悪影響を及ぼす可能性があります。

ドル円は、高い日本の利回りを受け、週初は下落しましたが、週末にかけて強く回復しました。日銀がドル円の上昇を抑制するための介入実施の可能性が、日本株を買う投資家を警戒させています。

金曜日の終値は前向きであり、日本の百貨店はインバウンドなどの観光客復活による好調な業績を発表しています。3万1,650円のサポートレベルは非常に重要であり、今週はさらに上昇し、3万2,000円以上を試す可能性が高いと見られています。

日経チャート0827

レジスタンス:33000, 34000, 35000

サポート:31650, 30800, 30500, 30000

Excellent