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Nick Goold

トレードのリスク管理で重要なポイントは、エントリーから決済までの流れを事前に把握し、証拠金をリスクにさらす時間をコントロールすることです。トレードする前にエントリーポイントと決済ポイントをしっかり決めましょう。

トレーダーの実績を見ると、利益をできるだけ伸ばして、損失をできる限り小さくすることが長期的に利益を出し続けるポイントです。勝率だけを重視してコツコツトレードしても、一度でも大きな負けトレードをしてしまうと、積み上げた利益がたった1回のトレードで吹き飛んでしまいます。「損小利大」を心掛けることがトレーダーとして成功するための王道です。

また、シンプルで分かりやすいトレード戦略を持つことが、リスク管理につながります。シンプルな戦略であれば、相場の動きに柔軟に適応できますし、あれこれ考える必要がなく、トレードに集中できるようになります。

例えば、初めてトレードするときはターゲットが 10pips、ストップが 5pips というようなシンプルなルールにします。そしてマーケットがターゲット(利益目標)にヒットするまで耐えて待つこと、損失を受け入れることを身体で覚えます。自分のルールが守れるようになったら、ター ゲットとストップの調整をします。

小さな利益を積み重ねても、1 回のトレードで大きな損失を出してしまうと、口座残高はなかなか増えません。また、エントリーから決済ポイントまでの幅を大きくすると、価格がターゲットに届かないこともありますが、これを受け入れましょう。バランスが重要です。長期的な視点で考えると、大きな利幅を狙うのが確実に良い結果となります。

徐々に大きな利幅を狙う

トレードに慣れるまでは、トレードの成功体験を積むのが大切です。たとえ数Pipsであっても、相場から利益を得たことには変わりません。とても嬉しいことです。取引ツールの操作方法や基礎知識が身に着いてきたら、今度は徐々に利幅を伸ばすことを検討してみましょう。

例えば、最初は5Pipsで決済していたのであれば、7〜10Pipsに設定してみましょう。相場にもよりますが、トレンドの勢いが強いのであれば、よりターゲットを引き上げてみても宵でしょう。仮にトレンドの勢いが弱まったりした場合は、利益があるうちに手仕舞います。

銘柄ごとに異なる動きをするため、戦略もそれぞれ必要です。どこでエントリーしてどこで決済するかの戦略は経験を積むことで一層磨きがかかります。

次のレジスタンスとサポートを確認

サポート(支持帯)・レジスタンス(抵抗帯)とは、マーケットが方向転換する可能性がある価格帯のことを指します。上昇から下降に反落する価格を「レジスタンス」、下降から上昇に転じる価格を「サポート」と呼びます。

時々、相場が急速に動いてレジスタンスに達成することもあります。相場の勢いが強い場合、意識されている価格帯をブレイクして大きく利益を伸ばせるかもしれません。その場合は決済を少し遅らせてみるのもよいでしょう。しかし、動きが止まったら、直ちに決済するようにして利益を確保しましょう。

トレーリングストップ

トレードしてすぐに利益が出れば正しい決断をしたという証拠で、ターゲットに達するまでの時間もそこまで長くはならないでしょう。もしタ ーゲットに達する前にマーケットが反転したことを確認したら、事前に設定したストップに達する前に決済しポジションを決済してしまった方が良い場合もあります。利益を確保しつつも、利益をできるだけ伸ばすのに最適な方法が「トレーリングストップ」です。例えば、トレードで2pipsの含み益がでたらストップ幅を5Pips〜3pipsに変更します。さらに価格がターゲットに近くなったらストップを建値 (エントリー価格)に移動します。

含み益の出ていたトレードが損失に変わると、通常の損切りよりも苦しく、本当にガッカリしてメンタルコントロールが難しくなり、その後のトレー ドの判断を狂わせてしまう要因になってしまいます。トレーリングストップは利益を 伸ばす方向からの反転を自分の納得した値幅で調整できる優れた決済方法です。

時間の経過による手仕舞い

短期トレードでボラティリティが一定以上ある銘柄であれば、通常5〜15分でターゲットに到達します。ポジションを保有している間は損益が変動し続けるため、トレーダーにとってはストレスの要因です。一定時間が経過してもターゲットに到達しなかった場合、出口戦略を探りましょう。再びマーケットの動きが活発になったところでトレードを再開できるでしょう。早めにポジションを手仕舞えば、それだけトレードの疲れも減りミスも少なくなります。

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