Nick Goold
ゴールド
先週、米国で感謝祭があり祝日となったにもかかわらず、ゴールドは活発に動き続けました。10日移動平均線を下抜けたことで、トレーダーは上昇トレンドの終わりを予想し、売りに出ました。トレンドの強い市場でのインジケーターは、シンプルな10日移動平均線のみを使用することで、順張りと逆張り、両方のトレードを見つけ易くします。
米国の10年金利が下がり続けているため、米ドルは依然として弱い状態です。これはゴールドにとってプラスに働きます。短期的には価格はさらに下落するかもしれませんが、10日移動平均線を上回れば、買いシグナルとなります。
今週は水曜日に行われる米国・パウエルFRB議長の講演を注意深く見守り、将来の金利に関する手がかりを得る必要があります。もしパウエルFRB議長が将来の金利上昇を緩やかにすることを示唆し続けるのなら、ゴールドは急速に上昇すると予想されます。また、金曜日には米国の雇用統計が予定されており、いつものように短期的な売買の好機となり得るでしょう。
レジスタンス:1761, 1770, 1786, 1800, 1806
サポート:1730, 1719, 1700, 1675, 1650
WTI原油
先週、サウジアラビアとイランが2023年末までOPEC原油減産を再確認したことでWTI原油は支持されました。また、サポートに多くの買い注文が入っていたこともあり、先週の月曜日は急速に上昇しています。
しかしコロナウィルスの増加により、市場が中国経済の強さを懸念したため上昇も束の間となっています。下降トレンドにある10日移動平均線を上回ることもできず、WTI原油は再び圧力を受けながら今週を迎えました。
現在、下値を試す可能性が高いと思われますが、ボラティリティが高いため、良い買い場となる可能性もあります。トレンド相場では移動平均線の下で売り、移動平均線の上で買うことが最良のアドバイスとなります。
レジスタンス:79.00, 82.00, 84.00, 90.00
サポート:75.00, 73.00, 67.00