Nick Goold
ゴールド
先週はゴールドが1ヶ月間続いた下落トレンドをついにブレイクし、重要な節目の価格である1,900ドル台を上回って週を終えた。米国の長期政策金利が引き続き上昇する一方、株式市場の弱気姿勢を要因として10日移動平均線を上回り、さらなる買い注文をうながした。
パウエルFRB議長は、ジャクソン・ホール経済サミットでの講演で、今後の政策金利の追加利上げを否定しなかったため、週末にはゴールドが若干売られる結果となった。
今週はゴールドが1,900ドル以上での安定を見せるだろう。しかし、10日移動平均が横ばいを指しており、金曜日の米雇用統計まで特に大きなニュースがないため、レンジ取引が最良の戦略と考える。米政策金利が高水準であることを考えると、ゴールドの大幅な上昇を期待するには時期尚早のようだ。
レジスタンス:1925, 1938, 1925, 1984, 2000
サポート: 1900, 1893,1870, 1830
原油
先週、原油はゆっくりと下落を継続した。これは、中国の不動産セクターに問題があるため、中国の需要増加が見込めないとトレーダーたちが懸念しているためである。また、S&Pグローバル・コンポジットPMIが8月に50.4であり、予想された52レベルよりもかなり低かったことも下落要因の1つだろう。
一方、パウエルFRB議長が米経済に自信を示し、また78.50ドルでのサポートラインが維持されたため、週末には買い戻しの動きがあった。原油は僅かに10日移動平均を上回って終値を迎えており、今週は価格が横ばいに動く可能性が高い。今週の最良の戦略は、78.50ドル付近での買い、もしくは82ドル付近での売りとなるだろう。
レジスタンス:83.50, 90.00
サポート:78.50, 75.00, 70.00, 67.00, 65.00, 64.00