Nick Goold
ゴールド
上昇トレンドが続く中、週明けのゴールドは10日移動平均線付近のサポートラインで一服した。米連邦準備制度理事会(FRB)は予想通り利上げを実施し、FRB議長のコメントからもサプライズはなかったため、価格は7月初めの1,983ドルのレジスタンスまで回復した。
木曜日に発表された米国のGDP、耐久財、失業保険申請件数が予想を上回ったため、米ドルが急騰し、レンジトレーダーが積極的に売りを仕掛けたため、ゴールドは1時間で30ドル下落した。金曜日にサポートラインまで上値を抑えられ、1,945ドル~1,983ドルのレンジが確認された。長期トレーダーは、米連邦準備制度理事会(FRB)が2023年の利上げを終了したと予想し、2,000ドルをターゲットに買いを仕込んでいるようである。
最近のゴールドの乱高下はトレードチャンスとなっており、今週も続くだろう。10日移動平均線が横ばいを示しているため、週明けの相場は横ばいから上値の重い展開となりそうだ。金曜の米雇用統計が焦点となり、相場が8月に2,000ドルを回復するかどうかの判断材料となるだろう。
レジスタンス:1984, 2000, 2032, 2050, 2080
サポート:1945, 1938, 1900, 1889, 1870, 1830
原油
中国政府のさらなる景気刺激策への期待から、原油相場は上昇に転じ、非常にポジティブな週となった。中国が備蓄を増やしているという話もあり、これは今後も続くだろう。逆に、ロシアは9月に輸出を増加させ、最近の輸出減少傾向を覆す可能性がある。
米国の政策金利の上昇は原油市場にほとんど影響を与えなかったが、週末の堅調な米指標を受けて投機筋の原油買い意欲が高まった。原油価格が200日移動平均線を大きく上回った今、テクニカルな見通しは短期・中期ともに強い。今後1週間は、相場が10日移動平均線に近づくのを待ち、原油の買いを入れるのが最良の戦略となりそうだ。
レジスタンス:83.50, 90.00
サポート:75.00, 70.00, 67.00, 65.00, 64.00, 62.00