Nick Goold
ゴールド
先週、ゴールド価格が10日移動平均線を上回ったことで、2月からの下降トレンドが終わりを迎えました。米10年債利回りが4%で反落し、ドル安となったこともゴールド上昇のきっかけとなりました。また、中国の良好な経済指標もゴールド価格の上昇に貢献しました。
今週の重要なイベントは、火曜日と水曜日に行われるパウエルFRB議長の米議会証言と、金曜日の米国雇用統計です。多くのアナリストは、ゴールド価格が短期的な底を打ったと予想しているため、下落したところで押し目買いが入り、上昇が続くことになるでしょう。
下降トレンドは終了したものの、テクニカル指標は横ばいを示しているため、週明けには下値を試す展開が予想されます。しかし、中期的には米10年債利回りの上昇が続く見通しで、1,900ドルを超えるのは時間が掛かりそうです。
レジスタンス:1860, 1870, 1890, 1900
サポート:1830, 1820, 1805, 1800, 1775, 1760
原油(WTI)
WTI価格は、中国と米国の製造業の好調な数字に後押しされ、好調な1週間となりました。中国経済の成長率は高く、石油需要も大きいため、中国の経済指標の結果は原油価格に大きく影響します。中国の経済指標は市場予想を上回っており、中国当局は2023年の成長率を6%とする目標を掲げています。
テクニカル的に考えると、原油価格は72.5ドル~82.50ドルのレンジ内で推移していますが、トレーダーは今後の見通しに楽観的な見方を持ってるようです
テクニカル的には、WTIは72.50ドル〜82.50ドルのレンジに留まったままですが、多くのトレーダーはWTIの見通しについて自信を深めているようです。ゴールドと同様に、短期的には買われすぎているため、10日移動平均線に近いところで新規買いエントリーがベストと思われます。中期的には、80.50ドル、そして82.50ドルのレジスタンスをブレイクする可能性が高いでしょう。
レジスタンス:80.50, 82.70, 84.00, 90.00
サポート:75.00, 73.80, 72.50, 70.00, 66.00