Nick Goold
ゴールド
木曜日の米経済指標が弱かったことや1935ドルの主要な支持帯が機能したことで、ゴールドは週間を通して上昇していました。しかし、テクニカル指標は横ばい相場を示唆していたことや1984ドルの強い抵抗帯に上値を抑えられ、米雇用統計の前に利益確定売りの動きが相次ぎました。
新規雇用者数は33万9,000人増と市場予想を大幅に上回り、ドル高が急速に進んだことで、ゴールドの売りの動きが殺到しました。株式市場が急騰したため、引け間際まで売りの動きが継続し、結果的に10日移動平均線を下回って、週の終値を迎えました。
米経済への期待感や株価の上昇は、安全資産のゴールドにとっては弱気材料となります。金曜日に10日移動平均線を割り込んだことは、ファンダメンタルとしてはマイナスの要素となり、今週は1934ドルのサポートを試し、下降する可能性があります。
レジスタンス：1984, 2000, 2032, 2050, 2080
サポート：1935, 1918, 1900, 1889
原油
中国の石油需要に対する懸念から、原油は週明けに圧力を受け、70ドルのサポートを下回る動きとなった。さらに、米国の原油在庫が予想以上に増加したことも相場を圧迫し、市場は再び65ドルを試す展開となった。
しかし、米国の雇用統計が好調であったため、原油は再び70ドルを超え、全体を通して不安定な週は小幅安で終ることとなりました。テクニカルな見通しとしては、65ドルから75ドルの範囲で横ばい相場が続き、引き続き良好な米経済データが価格を押し上げる可能性があると見ています。
日中のトレンドが強いため、短期的な取引チャンスは引き続き多くあります。しかし、中期的なトレーダーは、次の大きなトレンドを狙おうとせず、レンジトレードができないか探すことが最善であると考えます。
レジスタンス：75.00, 79.00, 82.50
サポート：70.00, 67.00, 65.00, 64.00, 62.00
