Nick Goold
ステップ1)トレード時間を決める
100%集中できる時間を作り、その時間帯はトレードだけに集中するよう取り組みましょう。トレード時間は一日1時間で十分です。長時間チャートを眺め続けていると、トレード判断が鈍り、ルールを無視した危険なトレードをしてしまう可能性が高まります。
FXマーケットは24時間動き続けていますが、トレードに適した時間とそうでない時間とが存在し、値動きの癖も異なります。そのため、常に同じ時間帯にトレードすることでその時間帯の値動きを理解できるようになり、専門性が高まります。オールマイティを狙うよりも何か特化したものを手にした方が断然利益を上げられるようになります。
ステップ2)マーケットを決める
世界には様々なマーケットがあり、それぞれのマーケットで多くのトレーダーがトレードをしています。あまりに多くの銘柄があり過ぎて、どのマーケットを選択すべきか分からなくなっているトレーダーも見受けられます。
マーケットが多様にあっても共通していることとして、価格変動が起こることで利益を得ることができるのがトレードです。そのため、ボラティリティの低いマーケットよりも、ボラティリティの高いマーケットでトレードする必要があります。複数のマーケットでトレードをしていたとしたら、一番成績の良いマーケットに絞ってトレードを行うことをお勧めします。損失が多いマーケットは自分には合っていないということですので、損失回避という観点からも一番成績の良いマーケットに絞り効率化を図ります。また、トレーダーとしての自信も高まります。
ステップ3)戦略を決める
トレードには順張りと逆張り、2つのトレード手法がありますが、トレードの前に順張りと逆張り、どちらのトレード機会を探すのか焦点を定めます。両方の可能性を考えていると、値動きに翻弄されてしまい大切なトレード機会を逃してしまいます。一方のトレード機会に集中した方が計画に沿ったトレードを行え、結果として利益として残せるようになります。
インジケーターには多くの種類があり、どのインジケータ―を使用すべきか迷われているケースも多くあります。一番良いのは、世界で一番多く使用されている移動平均線をチャートに表示させることです。パラメーターは「10」を推奨しています。日本ではあまり馴染みがない数値のようですが、海外では多くのトレーダーが使用しています。
グランビルの法則を用いた移動平均線のエントリ―パターンが8つあります。今のマーケット状況では、どのエントリーパターンを使用するのが適当なのかを分析し、そのエントリータイミングが訪れるのを待ちます。
サポートとレジスタンスの位置を確認します。サポートとレジスタンスはエントリーポイントにも決済ポイントにも使用することができます。また、どんな戦略を使用するトレーダーであっても皆、サポートとレジスタンスは意識したトレードを行っているため、とても重要なマーケット分析になります。
ステップ4)資金管理の計画
トレード毎のリスクは口座資金の2%以内に収めるようにします。それ以上のリスクはとても危険で、あっという間に資金を失ってしまいます。大切なのは、再びポジションを建てられる口座状況を維持することです。
また、大きく資金が減ってしまっては、モチベーションが下がり、トレーダーとしての自信も下がってしまいます。特にスキャルピングは瞬時の判断力が必要となるため、トレードの迷いは損失を引き寄せます。資金管理を徹底することはトレーダーに求められる素質とも言えるでしょう。
ステップ5)ストップとターゲットを決める
ストップとターゲット設定はとても重要です。スキャルピングの場合、ストップを3~5pips、ターゲットを5~15pipsに設定します。このように、リスクリワードレシオが「1」以上になるように設定します。
ステップ6)メンタルコントロール
トレード前は常にトレード準備を行います。トレードは興奮や怒り、焦りなど負の感情からは遠ざけておくことが重要です。冷静な判断を淡々とできるようにすることはトレーダーとして必要なスキルの1つです。