Nick Goold
サポートとレジスタンスの分析はどんなトレーダーであっても重要です。トレーダー毎に使用しているインジケーターは異なるものの、サポートとレジスタンスは全トレーダーが使用しているものです。
トレード開始前にサポートとレジスタンスを分析することはとても有益です。重要な価格水準を事前に把握することはより良いエントリーポイントと、より良い決済ポイントを見つけられることにもなります。
サポートとレジスタンスとは?
サポートとは、現在の価格より低い位置にあり、そこで価格が上昇すると予想されるレベルのことです。
レジスタンスとは、現在の価格よりも高い位置にあり、そこで価格が下落すると予想されるレベルのことです。
多くのトレーダーは、トレードを複雑に分析することがより良いパフォーマンスにつながると考えています。しかしながら、サポートとレジスタンスを見つけようと様々な分析行程を経ていくと、いざその瞬間になった際に優柔不断となり、損失を招くことになります。
サポートとレジスタンスを見つけるには5つの方法があります。どの方法も同様に重要であり、サポートとレジスタンスを探す際にはこれら5つの方法をすべて確認していく必要があります。
サポート1:貴重な安値
最もよく知られている方法は、価格が上昇を始めたレベル、最近の安値を探すことです。過去に同じ安値に何度も触れているほど、そのサポートは重要となります。
サポート2:過去のレジスタンス
価格が過去のレジスタンスを超えて上昇した場合、売ったトレーダーは損失を出すことになります。価格がそのレジスタンスまで戻ると、トレーダーは損失を回避するためポジションを手仕舞おうと一斉に買い戻します。この時、買い注文が増加してレジスタンスがサポートに変わっていくのです。
サポート3:移動平均線
移動平均線は最も人気のあるインジケータ―です。50%以上のトレーダーが移動平均線を使用しています。マーケットが上昇トレンドにある時、移動平均線は上向きとなり、サポートとして機能します。
サポート4:トレンドライン
上昇トレンドの時、安値どうしを結ぶことによって上昇のトレンドラインが形成されます。移動平均線と同様に、上向きのトレンドラインがサポートとして機能します。
サポート方法5:大台
大台(丸め数字)は覚えやすく、多くのトレーダーが意識しています。丸め数字とは、価格の最後の数字が0になることです。
例:
USDJPY 145.00
ダウ・ジョーンズ指数 35000
ゴールド 1500
GBPUSD 1.2000
など
丸め数字は、多くのトレーダーがこの付近で買おうと注視しているため、サポートとして機能します。
レジスタンス1:重要な高値
価格が下降を始めたレベル、直近の高値を探すことです。マーケットは過去の高値を記憶しており、その高値に戻れば再び売ろうという力が働きます。
レジスタンス2:過去の支持線
価格がサポートを下回った場合、買ったトレーダーは損失を出すことになります。価格がそのサポートまで戻ると、損失回避のため売り注文が多く発生します。この時、売り注文が増加してサポートがレジスタンスに変わっていきます。
レジスタンス3:移動平均線
マーケットが下降トレンドにある時、移動平均線は下向きとなり、レジスタンスとして機能します。
抵抗の方法4:トレンドライン
下降トレンドの時、高値どうしを結ぶことによって下降のトレンドラインが形成されます。移動平均線と同様に、下向きのトレンドラインもレジスタンスとして機能します。
抵抗の方法5:大台
丸い数字はサポートとしてだけでなく、レジスタンスとしても機能するため、とても重要なポイントです。
サポートとレジスタンスの分析は、ピタリと正確な数字ではありません。マーケットは常に動き続けているため、若干の誤差は常に発生します。そのため、サポートとレジスタンスは、その付近(ゾーン)として捉えてチャートを見るようにしてください。サポートとレジスタンスゾーンを考えることは戦略を構築する際に役立ちます。