Nick Goold
インジケータ―には数えきれないほど多くの種類があります。パソコンやシステム関連に強い人はオリジナルのインジケーターも作成しているため、日々新たなインジケーターが誕生しています。
このような状況下で、トレードを始めたばかりのトレーダーは、どのインジケータ―を使用するのが最適なのか判断に困っているかと思います。様々なインジケーターを試し、なかなか成果を出せないと次々にインジケーターを変えてトレードを繰り返していき、負のループに陥っていきます。
トレードを本職としているプロトレーダー達は、使用するインジケーターを1つ、ないしは2つに絞ってトレードをしています。常に決まったインジケーターを使用し、その経験が何年も積み重なっているため、そのインジケーターの使用に長けています。反対に、インジケータ―を数ヶ月毎などコロコロ変えては、そのインジケーターへの理解を深めることができないため、利益に結びつけることが困難となります。
このように、インジケータ―はトレードをする上でとても便利なものである一方、使用すべき時と、使用すべきでない時もあることを同時に理解する必要があります。特に、使用すべきでない時がどんな時になるのかを知ることはとても重要です。こうして、そのインジケーターの強みと弱みを理解できるようになっていきます。
インジケータ―理解に必要なこと
- そのインジケーターがトレンド相場とレンジ相場、どちらに適しているか?
- そのインジケーターは静かなマーケット、値動きの激しいマーケット、どちらに適しているか?
- そのインジケーターは短期と長期、どちらのトレードに適しているか?
- そのインジケーターはトレードシグナルをどれくらいの頻度で示すか?
- 利益確定を損切りをいつすべきか?
これら5項目を確認し、理解することがはじめのステップとして必要です。それでは、最良のインジケーターを見つけるためのステップを見ていきましょう。
ステップ1: 様々なインジケーターを試し、トレード結果を記録する
実際に取引するマーケットで使用し、インジケーターがどのように機能するのかを理解することが重要です。特にデモ口座であれば損失を恐れることなく、トレード練習を繰り返すことができるためお勧めです。リアル口座で実質の資金を扱う場合は、最小ロットを使用し、損失を限りなく小さく抑えながらトレードを練習していきます。練習を繰り返しながら、どのインジケータ―が最も収益性が高いものになっているのか結果を記録していきましょう。
ステップ2: 理解した上で使いやすいインジケーターを選択する
最も成績の良いインジケーターを見つけたら、ぜひそのインジケーターを使用し続けていきましょう。デモ口座で練習していたとしたら、リアル口座では少額からトレードを開始します。安定して利益を積み上げることができた後、徐々にポジションサイズを上げていきます。トレード終了後は、常にチャートにエントリーポイントと決済ポイントを記し、インジケーターサインを正常に使用できているか確認します。
ステップ3: そのインジケーターに特化していく
使用していくインジケーターを決定したら、そのインジケーターの知識を深める必要があります。同じインジケーターを長期間使用し続けることで、経験値が上がり、そのインジケーターの強みと弱みを理解できるようになります。また、インジケータ―理解が深まると、マーケット状況に適応させることも可能になります。
これは、直ぐに結果が出るものではありません。長期的な目線を持って焦らずに継続していきましょう。その先に安定した利益がついてきます。