損切りのタイミングを改善する方法

損切りのタイミングを改善することは、FXやCFD取引で一番簡単に稼げるようになる方法です。多くのアマチュアトレーダーは高い勝率に集中する一方、損失をコントロールすることを知りません。反対にプロトレーダーは損失を受け入れ、損失をコントロールすることに重点を置いています。

取引する時間帯に関係なく、損切りのタイミングのルールは似ています。損切りを設定する目的は、利益が出る可能性が低くなった取引に見切りをつけて終了させるというものです。損失が小さい内に取引を終了することで再び取引を行える資金力を保ち、これがその後の利益を上げる機会を得ることに繋がっていきます。

取引前に、どこで損切りをするのかタイミングを決めておく必要があります。ポジションの保有中に感情的になってしまい、間違った判断、誤った損切りをしてしまうことはよくあることです。取引前はエントリーポイントだけでなく損切りをどこに置くかを明確にするための分析を行うようにしましょう。

損切りの場所

原則、ロング（買い）ポジションの場合はサポートの下に、ショート（売り）ポジションの場合はレジスタンスの上に損切りを置きます。

それでは、この原則を基にいくつかのエントリー方法と適切な損切のタイミングを確認していきましょう。

戦略1: レンジトレード

人気のある戦略の一つに、サポートで買い、レジスタンスで売るというものがあります。この戦略は勝率が高い反面、損切りを素早く行わないと大きな損失となる可能性があります。

サポートで買う場合、損切りはサポートの下に置きます。

レジスタンスで売る場合、損切りはレジスタンスの上に置きます。

戦略2：ブレイクアウトトレード

マーケットが高値（レジスタンス）もしくは安値（サポート）をブレイクするタイミングでトレードすることをブレイクアウトトレードといいます。ブレイクアウトトレードは大きな利益を得ることができるものの勝率は低くなります。ブレイクアウトトレードは、大きな損切りを必要としないことが利点として挙げられ、エントリータイミングが適正であればすぐに利益を上げることができます。

レジスタンスの上で買う場合、損切りはレジスタンスの下に置きます。このレジスタンスはサポートとして機能するはずですが、価格がこのレベルを下回る場合、ポジションを早急に終了させます。また、価格がサポートを下抜けたときに売る場合は、損切りをサポートの上に設定します。

戦略3：トレンドトレード

トレンドトレードとは、移動平均線やトレンドラインに沿って、トレンドに従ったトレードをすることです。トレンド相場では、上向きの移動平均線がサポートとして機能します。移動平均線を使用して上昇トレンドに従う場合、ストップは移動平均線の下に置きます。一方、下向きの移動平均線はレジスタンスとして機能します。下降トレンドを利用したショート（売り）ポジションを建てる場合は、損切りを移動平均線の上に置きます。

トレンドラインも移動平均線と同様の使い方をします。上昇しているトレンドラインで買いエントリーをした場合、損切りはトレンドラインの下に置き、下降しているトレンドラインで売りエントリーをした場合、損切りはトレンドラインの上に置きます。

戦略4：逆張りトレード

上昇トレンド中の価格が移動平均線を割り込んでくると、それは下落のシグナルとなります。逆張り戦略の場合、損切りは移動平均線の上に置きます。反対に、下降トレンド中の価格が移動平均線を上回ってくると上昇のシグナルとなるため、逆張り戦略の場合、損切りを移動平均線の下に置きます。

トレンドラインも移動平均線と同様の使い方をすることができます。

これらすべての損切りのタイミングは、どんな戦略（スキャルピング、デイトレード、スイングトレード）においても使用することができます。そのため、どの戦略を使用するとしても、常に損切り注文を入れておくようにしましょう。損失をコントロールすることはとても重要です。予期せぬニュースが突如、保有ポジションに悪影響を与える場合、損切りにかかる前に手仕舞いできるように準備もしておきます。

損切りは取引の一部であり、損切りを早く行うほど次の取引を見つけるのが早くなります。損切りをする場所を明確に計画することで、より落ち着いた、より収益性の高いトレーダーとなることができます。