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石田 和哉

3月第4週の米国市場はバイデン大統領がワクチン接種の目標を従来の2倍に引き上げる発表を行ったこと、26日に発表された3月消費者信頼感指数が市場予想の83.6が84.9となり、パンデミック前の水準となったことが好感され、値を上げる展開となった。

しかしながら23日の2月新築住宅販売件数は市場予想より悪化するなど懸念材料も多くある。新築住宅販売件数は建設資材や家具、家電製品などへの需要の波及効果もあり、サブプライムショック発生の契機ともなった経済指標でもあることから、市場予想を下回り続けている米国新築住宅販売件数の数字を頭の隅に置き、今後の展開を見つめて行きたいところだ。

米国国債利回りは1.683%と高い水準で推移していることも市場を抑制する要因の1つであることから、安易に経済回復と考えるのか、裏を読むのか判断の難しい展開は続きそうだ。

アジア開発銀行(ADB)の浅川総裁は「米国国債利回りの上昇はアジア新興国の通貨価値の低下や資本の流出を招き、資本市場の危機に繋がりかねない」と懸念を示すなどしておりコロナ危機が終わり、金利上昇に抑制がかかるまでは金利の上昇に右往左往する展開が米国だけでなく、アジア、EUでも起こることは間違いない。

金利がこのまま上昇すれば、世界市場に悪影響が出る可能性も十分考えられる。


(Bloombergより)

4月第1週の注目ポイント(経済指標)

時間表記:日本時間

3月31日(水)
15:00 イギリス10-12月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
15:00 イギリス10-12月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)
18:00 ユーロ3月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
18:00 ユーロ3月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
21:15 米国 3月ADP雇用統計(前月比)

4月1日(木)
23:00 米国 3月ISM製造業景況指数

4月2日(金)
21:30 米国3月非農業部門雇用者数変化(前月比)
21:30 米国3月平均時給(前年同月比)
21:30 米国3月失業率
21:30 米国3月平均時給(前月比)

日米市場

米国市場では週末の雇用統計を前にまちまちの展開となりそうだ。
また、米国では経済対策が増税につながるのではという懸念もあり、議会において法案が修正される、何かしらの文言が盛り込まれるなどがあれば、市場は上値を解き放たれる可能性もありそうだ。日本市場では30日が配当落ち日となり、その分を穴埋めできる動きに注目したいところだ。米国雇用統計を前に米国ADP雇用統計、ISM製造業景況指数などもあり、市場予想と発表値との乖離には注意したい。


(米国雇用統計諸データ https://www.marketwatch.com/ より)

欧州市場

欧州市場では英国小売売上高やドイツ業況指数が高水準であったことから、早期の経済回復への期待が膨らみ市場は値を上げる展開とはなっているが、コロナウイルス感染症の猛威が各国に重い影を落としている。

ドイツではロックダウン措置の段階的な緩和と新型コロナウイルスの変異株の上陸と感染が重なったことで、26日には1日で21,500人が感染、今後10万人に達する可能性が。

フランスでは24日に1日の感染が65,000人強を記録し、1週間の平均感染者薄が35,000人を超えるなど19日からロックダウン措置を導入、イタリアでも死者数の急増によるロックダウンを各州が導入するなどしている。

経済指標を受けた市場は反発して週を終えたが、早期の経済回復となるのか、疑問も残る展開となりつつある。


(https://github.com/CSSEGISandData/COVID-19/より)

今週の為替(ユーロ/ドル)

ユーロドル 日足

ユーロドルの日足は高値圏で意識されていた1.19200付近を下回ったことで下降トレンドが発生しつつある。このままの下降となれば2020年3月20日の安値1.06370と2021年1月5日の高値1.23054を結んだ値幅の38.2%=1.17000付近、50%=1.15000付近、61.8%=1.12950付近までの下落となる可能性が見て取れる。

ユーロドル 1時間足

ユーロドルの1時間足は安値圏からの戻りの可能性を見て取れる。図中の白い矢印のように上昇に転じれば、1.18480~1.19020までの戻りの可能性はありそうだ。まずはこのまま移動平均線を抜け、その後、値を下げて平均線に再度の接触をする、グランビルの法則、波動論などでの上昇トレンドの初動の動きを行うことが必要となる。上げてから戻すという山の形成が必要となるが、形が形成されると、サインとしての精度は非常に高くなるだろう。

ユーロドル 30分足

ユーロドル30分足では1時間足で説明した上昇トレンド形成に必要な山の形成を既に行っており、ここからの上昇に期待を持ちたいところだ。形成された山の高値が1.18047であるので、1.18100付近を上抜ければ、38.2%=1.18320付近、50%=1.18540付近、61.8%=1.18760付近までの上昇を見込める上昇トレンドが発生するかもしれない。

Excellent