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石田 和哉

5月3週の米国市場はまちまちの展開となった。

米国製造業購買担当者景気指数は61.5と2009年以降最高となったものの、市場ではインフレ懸念が台頭したが、米ボーイング社が737MAXの月間生産数を2022年に42機に引き上げると発表した事で市場を押し上げる格好となった。

FRBが緩和解除を急ぐことに懐疑的な見方も強くあるが、好調な経済指標が続けば続くほど利上げの可能性が高まり上値を抑えるなど、市場の展望は複雑なものとなっている。

米国経済も経済指標が示す通り、好調な数字であるのならインフレの高い水準での推移もFRBが想定している一時的なものではない可能性もあり、早い段階での利上げの可能性が強くなるほど市場は右往左往する展開に。

半面で、雇用統計の数字も引き続き弱い数字、市場予想を下回る数字となるのではという観測も出てきており、前回のような雇用統計の数字に対して出た労働力不足という楽観論的な論調を市場参加者の思惑として出せるのか、6第1週の経済指標の数字には注目があつまりそうだ。

(世界の感染者推移・新規感染者と死者数)

(Reutersより)

5月第4週の注目ポイント(経済指標)

時間表記:日本時間

5月25日(火)
15:00 ドイツ1-3月期国内総生産(GDP、改定値、季調前)(前年同期比)
15:00 ドイツ1-3月期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)
15:00 ドイツ1-3月期国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
23:00 米国4月新築住宅販売件数(前月比)
23:00 米国4月新築住宅販売件数(年率換算件数)

5月27日(木)
21:30 米国1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比年率)

5月28日(金)
21:30 米国4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 米国4月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
21:30 米国4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)

日米市場

米国市場はインフレ懸念が強くなっており、上値を抑えられる展開となりそうだ。米国経済は指標が好調であればあるほどインフレ懸念とFRBによる利上げの懸念が市場の上値を抑える展開となっており、上値の重い展開は続きそうだ。

日本市場は米国市場につられる形での推移となる可能性が強く、こちらも上値の重い展開、米国市場にさゆうされる揉み合いの展開となりそうだ。

米国市場と日本市場の株価推移


(Reutersより)

欧州市場

欧州株式市場は上値を抑えられる展開となっており、反発する可能性が高いと思われるが、米国市場と同様にインフレが急伸するという懸念も強くあり、上値を抑えられる展開になる可能性もありそうだ。景気回復への期待が強くなるほど、インフレ懸念が強くなり、力強い経済指標となるほど利回りの上昇が上値を抑える要因となるなど、難しい展開は続きそう。

英国では小売店が数か月ぶりに営業を再開した事で小売売上高が急増しており、購買担当者景気数も過去最高を記録するなどしている。

(リスボンでのユーロ圏財務相会合後に記者会見するラガルドECB総裁)

(ブルームバーグより)

今週の為替(USD/CAD)

USDCAD 日足

USDCADの日足には緑線の下値支持線、青色の上値抵抗線を引いた。2つの線がペアになり、下値支持線を抜ければ、その価格帯が上値抵抗線になっていく。常に下値支持線、上値抵抗線が更新され続けることでダウ理論の切り下げを形成しておりUSDCADの日足は下降トレンド継続となっている。緑の後に青い線が形成、青の後に緑の線が形成、線を引いた価格帯が次に変化し続ける限りはトレンドが継続であるが、どこかでこのパターンに変化が訪れた時にはトレンドの転換となるので注意を払いたい。 最新の部分は下値支持線のみがあり、ここから値を上げて下値支持線付近で意識されて再度の下落となれば上値抵抗線へと変化し、トレンドは継続となる。戻し続ける(上昇し続ける)場合には上値抵抗線が前回の青線を超えトレンドが転換という流れとなる。

USDCAD 1時間足

USDCADの1時間足は転換しつつある。視覚的にわかりやすいよう、高値安値部分をピンクと青い四角で囲った。ピンクの四角は高値安値の切り下げを示しており、順当に切り下げを行っていたが、最新の部分では青い四角が示すように、切り下げではなく切り上げへと転じている。トレンドの転換の可能性がある部分であり、ここから値を戻す流れとなれば青の手前にあるピンクを抜けていく上昇への転換となりそうだ。今は細かい条件などもなく、トレンドが転換しつつある、下降トレンドが何となく崩れた部分といったところだ。
シナリオとしては
・ここから再度の下落での売り。
・ここからの上昇で買い。
・上値抵抗線・下値支持線が切り上げ下げで定まらずにレンジ。
という従来通りのシナリオがあるが、一目均衡表の雲を抜ける勢いが出るのかどうか次第といったところだ。

Excellent