(function() { var didInit = false; function initMunchkin() { if(didInit === false) { didInit = true; Munchkin.init('105-GAR-921'); } } var s = document.createElement('script'); s.type = 'text/javascript'; s.defer = true; s.src = '//munchkin.marketo.net/munchkin.js'; s.onreadystatechange = function() { if (this.readyState == 'complete' || this.readyState == 'loaded') { initMunchkin(); } }; s.onload = initMunchkin; document.getElementsByTagName('head')[0].appendChild(s); })();

石田 和哉

本年最初の相場解説は2022年の相場の見通しなど、FXの個別通貨ではなく市場全体の流れを説明させていただきます。

昨年2021年の世界市場は20%近い上昇となって1年を終えている。米国市場はS&Pが1年間で27%の上昇、欧州市場はストック欧州600が1年間で22%の上昇、日本市場は欧米市場に比べて大きく水をあけられる格好となったが5%の上昇とそれぞれが好調な推移となった。

2022年の米国市場の推移を占う上で重要となるイベント、動向としてはインフレ動向と金融政策の行方が昨年2021年と同様に注目されると思われる。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大による景気の落ち込みからの回復・反動からの上昇であり、各国が施行した経済対策による株価の上昇が市場全体を引き上げた格好となっている。

米国市場は1月2日より開場となっているが、欧州日本市場が休場という事もあり静かな展開で推移するだろう。

12月のFOMCでは米国金融当局がインフレ警戒を強く意識する形での決着となっており、声明文からの「一過性」の削除、テーパリングの加速、22年度中に3度の利上げの見通しなどとなっており、米国市場はそれらのイベントを常に意識する形で22年を推移すると思われる。

新型コロナウイルスの感染拡大は続いており、毒性の弱いアフリカ株が強毒化するなど経済に影響が出てくるような事態となれば19年、20年の様な展開も考えられそうだ。

他の懸念材料としては米国債の利回り格差、オミクロン株による景気先行き懸念によって10年債の利回りが上値を抑えられる一方で2年債の利回りが上昇傾向にあり、景気後退が意識される形となっており、オミクロン株の脅威が薄まり、10年債が上昇に転じるようになると市場も安定に転じると思われる。

(2‐10年 金利差推移)

(SeekingAlphasより)

1月第1週の注目ポイント(経済指標)

時間表記:日本時間

1月4日(火)
24:00 米国12月ISM製造業景況指数

1月5日(水)
22:15 米国12月ADP雇用統計(前月比)
28:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

1月6日(木)
24:00 米国12月ISM非製造業景況指数(総合)

1月7日(金)
18:30 イギリス12月建設業購買担当者景気指数(PMI)
19:00 ユーロ12月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
19:00 ユーロ12月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
22:30 米国12月平均時給(前月比)
22:30 米国12月失業率
22:30 米国12月非農業部門雇用者数変化(前月比)
22:30 米国12月平均時給(前年同月比)

日米市場

米国市場は高値圏の中でわずかに値を下げて1年を終えた21年から、引き続き高値圏での推移になると思われる。

米国市場は21年、大きな回復を見せており、LPLファイナンシャルのチーフマーケットストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「ネガティブな要素が多い中、今年際立ったのは米企業の回復力だ。

不確実性と物価上昇に見舞われた非常に困難な年に45%の収益成長を達成した米企業の機敏さと適応力には感服せざるを得ない」と述べるなど米国市場の回復ぶりの目立った昨年となっており、今年も堅調な推移に期待をしたい所となっている。

欧州市場、日本市場が3日まで休場であり、市場が本格的に稼働するまで暫しの時間を要する事から、滑り出しは静かな展開となりそうだ。

(米国ウォールストリート)

(Reutersより)

欧州市場

欧州市場では10月のユーロ圏経常収支の黒字が増加しているが、12月のユーロ圏消費者物価指数は3か月連続の低下と、新型コロナウイルスの感染拡大の4波による経済活動の制限が数字となって表れている。

英国、フランス、イタリアでは感染者数が過去最多を記録し続けており、経済活動制限の強化が行われるのかどうか注目となっている。とはいえ、欧州市場が本格的に市場の動意がでるのに週明けまでかかる可能性もある事から暫くは静かな展開となりそうだ。

(英国でのコロナ感染状況)

(JHU CSSE COVID-19より)

今週の為替(USD/JPY)(週のみ)

USD/JPY 週足

三角持ち合いからの上値抜けとなっている。

2014年の高値、2016年の安値の61.8%で現在推移している事から、現在の価格帯が上値となる可能性も見て取れる。その際には再度、三角持ち合いの形成などを行う可能性もあり、その場合には上値抜けさらなる続伸を目指す展開も可能性としてはある。

逆にした方向には推移しにくい形となっており、仮に下に振れた場合には三角持ち合いの底辺の延長線上の価格が意識されそうだ。

Excellent