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石田 和哉

4日の米国市場は発表された米国雇用統計が市場予想の15万人増に対して、46.7万人増平均賃金も5.7%増と市場予想を大きく上回ったものの、FRBによる金利の引き上げが確実視されると材料として意識されにくくなり市場は小幅に値を上げるにとどまった。

一方で前日フェイスブックのメタ・プラットフォームズの業績見通しを受けて失望売りが加速したナスダック市場はアマゾン・ドット・コム社の好決算を受けて急反発となった。

CMCマーケッツUKのチーフ市場アナリスト、マイケル・ヒューソン氏は今週の値動きについて「涙が出るような、胃が痛くなるような動きだ。こうした動きは通常、低位株で起こるが、時価総額が10億ドル規模の企業で起こっている」と述べるなど市場は企業決算に一喜一憂する不安定な相場の中で金利の引き上げという不安定材料を常に意識する方向性の見えにくい展開が続いている。

米国Amazon

(Reutersより)

2月第2週の注目ポイント(経済指標)

時間表記:日本時間
2月10日(木)
22:30 米国1月消費者物価指数(CPI)(前月比)
22:30 米国1月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
22:30 米国1月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
22:30 米国1月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)

2月11日(金)
16:00 イギリス12月月次国内総生産(GDP)(前月比)
16:00 イギリス10-12月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前年同期比)
16:00 イギリス10-12月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前期比)

日米市場

米国市場は企業決算が市場の上下に振れる展開の原因ともなっており、好調な企業決算、好調でない企業決算で市場は右往左往し続けている。
2月10日の木曜日に米CPIの発表を控えている事から、3月の利上げに対する思惑など様々な考えの交差する市場展開となる可能性もあり、市場は暫く難しい展開となりそうだ。

日本市場は米国市場に比べて割安感もあるものの、米国市場ほどの戻りはなく、暫くは上下に重い展開が続くと思われる。
先物市場が先導をする形での推移が続くと思われるが、米国の動きを見てからの反応、好材料には薄反応、悪材料には強く反応という何時もの日本市場となりそうだ。

(NASDAQChart)

(CNBCより)

欧州市場

ストック欧州600は4週連続の続落となっている。
ウクライナを巡る問題が地政学的リスクとして意識されている。
欧州企業の好調な決算、米国での金利引き締め姿勢、ECBのラガルド総裁が記者会見にて示した記録的なインフレ指摘など欧州市場は様々な材料が入り乱れる中で右往左往する展開となっている。

1月ユーロ圏PMI速報値は5か月ぶりの高水準となったものの、サービス業は2か月連続での低下となっており、コロナウイルス感染拡大によるサービス業の景況が悪化している事を示している。

一方でドイツIFO企業景況感指数は7か月ぶりに上昇に転じており、サービス業の景況悪化が鈍りつつある。

(Bloombergより)

(Markitより)

今週の為替(USD/CHF)

USD/CHF 日足

USDCHF日足は緩やかな下降トレンドが終わった後、三角持ち合いの形状で推移している。

三角持ち合いのレンジは下降トレンドで形成された高値安値の38.2%~50%の範囲内で推移しており、三角持ち合いの三角の頂点が形成されるようであればここからの上下の大きな抜けが予想される。

米国市場動向に大きく左右される事から、10日の米CPIなどには注意したいところだ。

上抜けた場合には61.8%が意識、下抜けた場合には下降トレンドで形成された安値付近が意識されると思われる。

USD/CHF 1時間足

USDCHF1時間足は波動論の調整波a-c波の形成となっている。

推進波の後の調整波となっていると仮定すれば、ここからの下降の可能性がいささか強い様に思われる。

上昇となった場合にはすでにc波で50%を意識している事から上値はかなり限定的になると考えられる。

下降・上昇のどちらであっても調整波、推進波への展開でダウ理論上の切り上げ切り下げが行われることから売り買いともに判断を確定するまでに時間は取れそうだ。

上位の時間足の展開も考慮に入れつつ、売買を行いたいところだ。

Excellent