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石田 和哉

4日の米国市場では2月の米国雇用統計が市場予想を大幅に上回った。
市場予想の40万人増に対して、67万人増と大幅に増加するグッドサプライズではあったのだが、ウクライナ情勢が重石となり市場は値を下げる展開となった。

ホライズン・インベストメンツのポートフォリオマネージャー、ザカリー・ヒル氏は「3-4週間前であれば、これは非常に重要な数字だと見なされた。しかし、雇用増加の背景と欧州で起きている出来事を考えると、そうとも言えない」と指摘するなどした。

経済は堅調に推移しているが、ロシアがウクライナで欧州最大の原発を攻撃し、制圧した事が警戒を呼び市場は179.86ドルの下げ幅となった。

NY原油先物はバイデン政権がロシア産原油の輸入禁止を検討中などによって値を上げる展開となり、ウクライナの原発攻撃、制圧による穀物への影響懸念などから小麦価格も急騰している。
ウクライナは穀物生産量が世界7位と、世界有数の小麦生産地である事、1位のロシアも経済制裁などによって小麦の輸入が制限される可能性ある事から小麦価格に表れている。

ウクライナ情勢の行方に世界は注目しており、展開の一喜一憂、ロシアの行動に戦々恐々とする日々はしばらく続きそうだ。

(原油価格 推移)

(Marketsより)

3月第1週の注目ポイント(経済指標)

時間表記:日本時間
3月8日(火)
19:00 ユーロ10-12月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前年同期比) %
19:00 ユーロ10-12月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前期比)

3月9日(水)
08:50 日本10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(年率換算)
08:50 日本10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比)

3月10日(木)
21:45 ユーロ欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30 米国2月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
22:30 米国2月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
22:30 米国2月消費者物価指数(CPI)(前月比)
22:30 米国2月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
22:30 ユーロラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見

3月11日(金)
16:00 イギリス1月月次国内総生産(GDP)(前月比)

日米市場

日米市場共に不安定な相場となりそうだ。
ウクライナ情勢の不透明感が重石となっており、ウクライナ情勢の緊迫化によって原油、天然ガス、穀物価格の上昇と経済に大きな影響を与える事となり、欧州経済だけでなく世界経済への影響もかなり意識される事から日米もウクライナ情勢に注目しながらの展開となりそうだ。

また、ウクライナは半導体生産に必要なネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンなどのガスの主要な供給国であり、ネオンガスに関しては70%近いシェアを誇る事からウクライナ情勢が長引くほどに産業界への影響が数字となって出てくると思われる。

(小麦先物推移)

(Investing.comより)

欧州市場

欧州市場も日米市場などと同様にウクライナ情勢にかなり影響を受ける状況となっている。
欧州ストック600指数はウクライナへのロシアの侵攻から大きく値を下げる展開となっており、2月24日にウクライナへ侵攻を開始してから4日までの7日間で10%以上の下げ幅を見せている。

ロシアに対する経済制裁が欧州諸国に多大な影響を与える可能性などが意識されており、消費財・自動車部品の下落幅が大きくなっている。

ウクライナとロシア間での停戦交渉の進捗や更なる経済制裁、企業によるロシアからの撤退など影響が続くほど、市場のかじ取りは難しいものとなりそうだ。

(欧州ストック600)

(Investing.comより)

今週の為替(EUR/JPY 週足)

EUR/JPY 週足

EUR/JPY 週足では下降へと舵を切った可能性がある。

上昇トレンド、エリオット波動上の推進波1-5波(白色)が最初に出た後に、調整波となるa-c波(赤色)が発生している。

そこからロシアによるウクライナへの侵攻、ウクライナ情勢の悪化などで大きく値を下げる展開、波動論上の推進派1-2波(青)が発生した事で下降トレンドへと転換が開始されている様に思える。

白線の推進波、赤線の調整波、青色の推進波とチャート上では下降を示唆しており、移動平均線と一目均衡も下回っている事から暫くは上値を抑えられる下降の展開となりそうだ。

EUR/JPY 日足

EUR/JPY日足上ではレンジを下抜けたことによる下降トレンド発生の可能性が示唆されている。

上位足上も下降トレンドが発生している事から、レンジ抜けの勢いはある程度強くなると思われ、どこまで下降が発生し、どこで下げ止まるのか、上位時間足の推移とウクライナ情勢に注目をしたい所となっている。

ウクライナ情勢が長引くほど、市場は弱く推移すると思われる事からしっかりと推移を見届けながら売買を行いたいところだ。

Excellent