石田 和哉
29日の米国市場はアマゾン、アップルの業績の見通しが明るかったことから、S&P、ナスダックは続伸となり7月の上昇率としては2020年以来大幅な上昇幅となっている。
主要株3指数は軒並み、月間・週間で上昇しており、S&Pは9.1%の上昇、ナスダックは12.3%の上昇とそれぞれ、20年11月以来、20年4月以来の伸び率となっている。
チェリー・レイン・インベストメンツのパートナー、リック・メクラー氏は「アマゾンとアップルの業績は両社が厳しい時期を乗り切っている様子を示し、相場を支援した」と述べるなどしている。
一方でインテルは8.6%安となっている。
半導体の需要低迷を反映した業績見通しなった。
(米インテル株価推移)
(Bloombergより)
8月1週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
8月1日(月)
23:00 米国7月ISM製造業景況指数
8月2日(火)
13:30 オーストラリア豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
8月3日(水)
23:00 米国7月ISM非製造業景況指数(総合)
8月4日(木)
20:00 イギリスイングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
20:00 イギリス英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
8月5日(金)
21:30 米国7月平均時給(前月比)
21:30 米国7月失業率
21:30 米国7月非農業部門雇用者数変化(前月比)
21:30 米国7月平均時給(前年同月比)
21:30 カナダ7月失業率
21:30 カナダ7月新規雇用者数
日米市場
日本市場は米国株式市場の推移や商品市場の推移を受けて落ち着いた展開となっている。
円安、ウクライナ侵攻問題などから業績見通しが良くない、守りに入った業績予想となっている企業も多くあり、市場は上下に動きにくい展開が続いている。
米国市場は企業決算の動向に注目が集まっており、押し目買いの場面となるのかどうか?となっている。
FOMCでは予想通りの75bpの利上げとなったが、将来的な利上げペースが減速する可能性も示唆している。
米国GDPでは2期連続マイナス成長と為替市場だけではなく株式市場にも影響が考えられ急激にドル高からドル安へと短期で動いたボラティリティが高い相場がどのように落ち着きを戻すかに注目したい。
(ロイターより)
欧州市場
欧州市場は続伸となっている。
企業決算が好調であり、世界的な景気後退懸念が和らいだこと、EU圏内のGDPが好調となったことなどが市場の下支えとなり、欧州市場は続伸となっている。
欧州ストック600は7週間ぶりの高値となっている。
7月は7.64%の上昇と2020年11月以来の伸びとなり、4か月ぶりのプラスとなった。
(EU STOXX600推移値)
(QONTIGOより)
今週の為替(EUR/AUD)

EUR/AUD 4時間足
EURAUDの4時間足では波動論上の5波の形成が見て取れる。
推進波の初動をどこにするのかで1波分のずれが生じてしまい、5波の形成が4波の形成となる場合もチャートからよみとることもできるが、ここでは5波の形成として話を進めたい。
5波の形成となった場合には1波~5までの下降の推進波からもa-c波での調整波の流れに乗ることができると考えられる。
流れが出た場合には1波~5波で計測された値幅50%程度の戻りは発生すると思われる。