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石田 和哉

31日の米国市場は主要株価指数が軒並み1%を超える上げ幅となった。
インフレ鈍化の兆候を受けたFRBが積極的な利上げサイクルを終了するのでは?との憶測と期待が高鳴り大きく値を伸ばす展開となっている。

ナスダック総合は4半期ベースで2020年4-6月以来の伸びを記録している。

米商務省の発表した2月個人消費支出の価格指数の伸びが鈍化した事がインフレ鈍化とFRBによる利上げサイクルの終了という形になっており、LPLフィナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「株式市場は小幅ながらもインフレの鈍化を歓迎しているようだ。FRBの利上げが緩慢なペースではあるものの、効果を発揮していることを明示している」と述べた。

また、米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は31日、米連邦準備理事会が利上げを停止したとしても、その水準を当面維持することがインフレ率の2%目標回帰に重要と述べた。

(PCE推移)

(米BEAより)


4月1週の注目ポイント(経済指標)

時間表記:日本時間
4月3日(月)
08:50 日本1-3月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
23:00 米国3月ISM製造業景況指数

4月4日(火)
13:30 オーストラリア豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表

4月5日(水)
11:00 ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
21:15 米国 3月ADP雇用統計(前月比)
23:00 米国3月ISM非製造業景況指数(総合)

4月6日(木)
21:30 カナダ 3月失業率
21:30 カナダ 3月新規雇用者数

4月7日(金) ※米国、英国など主要国が休場
21:30 米国3月平均時給(前月比)
21:30 米国3月失業率
21:30 米国3月非農業部門雇用者数変化(前月比)
21:30 米国3月平均時給(前年同月比)

日米市場

日本市場は底固めの展開となりそうだ。
一時は下値を叩きに行く場面、欧米金融不安を背景に軟調相場となった時もあるが、米国市場の値戻し、個別株の物色の動きなど様々な要因で値を戻した事。
移動平均線、乖離率、騰落レシオなどからも一旦の高値を付けに行くことが示されている事から今週の日本市場は底堅い展開となりそうだ。

米国市場もインフレ鈍化が示されたことでFRBによる金利引き上げサイクルが停止するのではとの憶測もあり、底堅い展開となりそうだ。

27日にFRBの金融規制担当副議長のバー氏が「必要があればすべての手段を使う用意がある」との立場を表明。シリコンバレー銀行の買収先が決まった事も市場の背中を押しており底堅い展開となると思われ、米国雇用統計まではある程度、安定な展開を見せると考えられる。

7日金曜日は米国雇用統計があるが、米国、英国など主要市場で休場となるため注意したい。


(ダウ推移)

(Bollmbergより)

欧州市場

欧州市場も続伸で終えている。

英国市場は製薬会社、生活必需品株などに買いが入った。
米国で発表された2月PCEによってインフレの鈍化が示されたことが市場を牽引する形に。
投資家心理の改善はstoxx欧州600種指数を3週間ぶりの高値、4半期ペースでの2半期連続の上昇に導くなど、欧州市場は総じて良い流れとなった。

EU連合統計局の発表した3月CPI速報値は、前年同月比の伸び率が6.9%と前月の8.5%から大幅に低下し、縮小幅は1991年の統計開始以来最大となっている。

一方で、クインテット・プライベート・バンクのチーフエコノミストのダニエレ・アントヌッチ氏は「欧州中央銀行(ECB)の見通しはより不透明で、ターミナルレート(政策金利の最終到達点)が上振れするリスクがある」と指摘。「短期債の利回りは長期債を引き続き上回っており、投資家が成長に懸念を抱いていることの表れだ」と述べるなどまだまだ課題は山積している。


(Stoxx欧州600指数推移)

(Googlefinanceより)


今週の為替(CHF/JPY)


CHF/JPY日足では上昇トレンドが一旦終わり、そこからの再度のトレンド発生部分と三角持ち合いが重なっている状況となっている。

上昇トレンド推進波1-5の大きなトレンドが終わり、a-cの調整波も形成が終了、そこからの再度の推進波1-2の形成がなされており、3波で上抜けてくる可能性と底が抜ける可能性の2パターンが考えられる。

上昇の3波となった場合には上値は限られてくるが、下降の3波となった場合にはかなり勢いの付いた3波が期待できそうだ。

米国市場が好調に推移しており、欧州・日本市場もその流れを受けて好調な展開となっている事もあり、CHF/JPYの動意にも注意を払いたいところだ。

Excellent