(function() { var didInit = false; function initMunchkin() { if(didInit === false) { didInit = true; Munchkin.init('105-GAR-921'); } } var s = document.createElement('script'); s.type = 'text/javascript'; s.defer = true; s.src = '//munchkin.marketo.net/munchkin.js'; s.onreadystatechange = function() { if (this.readyState == 'complete' || this.readyState == 'loaded') { initMunchkin(); } }; s.onload = initMunchkin; document.getElementsByTagName('head')[0].appendChild(s); })();

石田 和哉

23日の米国市場はFRB議長証言以外に大きな材料を事欠いたことから、ダウやナスダックの主要指標がマイナスとなり、S&P総合500種も11セクター全てが値を下げる展開となり、公益事業が得に値を下げる展開となっている。

米S&Pグローバルが同日発表した6月の米総合購買担当者景気指数速報値は53.0となり3月以来3カ月ぶりの低水準となった。

6月最終週には米新築住宅販売件数、FRB議長発言、GDP、PCEなど経済指標が目白押しとなっている事から、発表内容次第では上下どちらへも転換する可能性のある、不安定な1週間となりそうだ。

(11セクター全てが下落した米S&P500 推移)


(Reutersより)


6月最終週の注目ポイント(経済指標)

時間表記:日本時間
6月27日(火)
23:00 米国 5月新築住宅販売件数(前月比)
23:00 米国 5月新築住宅販売件数(年率換算件数)

6月28日(水)
22:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

6月29日(木)
21:30 米国 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)(前期比年率)

6月30日(金)
15:00 イギリス 1-3月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)
15:00 イギリス 1-3月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
18:00 ユーロ 6月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
18:00 ユーロ 6月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
21:30 米国 5月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 米国 5月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
21:30 米国 5月個人消費支出(PCE)(前月比)
21:30 米国 5月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
21:30 カナダ 4月月次国内総生産(GDP)(前年同月比)
21:30 カナダ 4月月次国内総生産(GDP)(前月比)

日米市場

日本市場は調整に入る可能性を見て取ることができる。
37,000円台とバブル崩壊後33年ぶりの高値を見せていた日本市場だが、利益確定もあり上値が重く抑えられ続けていた事、23日には483円安、1週間で1000円近く値を下げた事、米国市場が今一つの展開となった事などから、更に値を上げる展開は難しくなりそうだ。
売り優勢の難しい展開、物色の強い展開となりそうだ。

米国市場は先週のPMI数値の流れもあり、今週のFRB議長発言や経済指標が目白押しとなっている事からこちらも調整色の強い相場展開となるだろう。


PMI推移

(https://www.spglobal.com/より)

欧州市場

欧州市場は英国・EU市場ともに値を下げる展開となった。
米国では22日に英国中央銀行によるインフレが収まらないことから0.5%の大幅利上げが行われた事が住宅建設株の売りを呼び市場の下落をけん引した。

英国中央銀行による利上げの決定による下落は住宅建設株が1日で2.85%の下落となっており、英国中央銀行による利上げのショックは英国市場を打ちのめす形となっている。

EU市場も英国市場の流れを受ける形、スイス銀行、ノルウェー銀行の利上げを行った事が市場の売りを呼び、全面安の展開となっている。

英国経済の鈍化だけではなく、EU経済の鈍化と言うシナリオが懸念材料として強くなっており6月最終週も難しい舵取りとなりそうだ。

(英FTSE100 推移)


(Reutersより)

今週の為替(XAU/USD)


XAU/USD 日足

XAU/USD日足では上昇トレンドが終わり、調整波のa-cを形成する形となっている。
c波での下降と中途なっており、この流れが終われば、暫しの調整後に推進波1-5波での下降に入る可能性が高くなっている。

下降となった場合には1850ドル前後までの下降の可能性が見て取れる。(下図)

その場合には数か月ほどをかけての推移となると思われる。

Excellent