Aayush Jindal
キーハイライト
- 米ドル/円は直近で回復するも、107.90のレジスタンスの上抜けに失敗
- 米ドル/円 4時間足チャートに、107.40を目先のレジスタンスとする重要な下降トレンドラインが形成
- 同ペアは、売り圧力に直面し、106.00のサポートラインを再び試す展開となる見通し
- 前週分の米・新規失業保険申請件数が発表、結果は、前回改定値22.9万件から22.2万件への減少
米ドル/円 テクニカル分析
今週始め、米ドル/円は、上値調整に入り107.00台に乗せる展開となりました。しかしながら、その後同ペアは107.90-108.00のレジスタンスエリアを上抜けすることができず、下落基調に転換しています。米ドル/円 4時間足チャートからは、同ペアが、107.40を目先のレジスタンスとする重要な下降トレンドラインの上抜けに失敗したことがわかります。同ペアは、高値107.94を付けた後、現在下落基調にあります。米ドル/円は、下値105.54上値107.94の値動きで形成されたフィボナッチリトレースメント23.6%ラインを下抜けしていることから、同ペアは、現在売り圧力に直面しており、今後さらに下落幅を広げる展開となることが予想されます。同ペアは、すでに下値105.54上値107.94の値動きで形成されたフィボナッチリトレースメント50%ラインを試す展開となっています。よって、同ペアが106.70のサポートレベルを割り込んだ場合、再び106.00のサポート近辺まで下落幅を広げることになりそうです。反対に、上昇局面での最初のレジスタンスは107.20近辺となるでしょう。しかしながら、買い手にとって最も重要なハードルは、目先のレジスタンスをとする下降トレンドライン近辺となるでしょう。米ドル/円が107.40より下で推移する限り、引き続き売り圧力が強いエリア内での値動きとなることが予想されます。直近で、米国労働省より前週分の新規失業保険申請件数が発表されました。市場予測では、23.0万件から変化なしと予測されていましたが、結果は、22.2万件となり、予測よりも良い結果となりました。尚、前回値は22.9万件に下方修正されています。同レポート内では、以下の内容が報告されています。:
前週値は23.0万件から1000件減少し、22.9万件となっています。4週移動平均では22.6万件となり、前週の改定値より2250件の減少となりました。また、前週の移動平均は、22.8500万件から250件減少し、228,250万件という結果となっています。
結果、米ドル相場は上昇のモメンタム形成に苦戦しているようです。米ドル/円は、新たな上値回復に入るために、107.40レベルの上抜けが必須となるでしょう。