Nick Goold
マーケット分析
先週前半のダウ平均株価は10日移動平均線まで戻り、予想通り横ばいに推移しました。木曜日に発表された米消費者物価指数(CPI)が予想を下回るインフレ率を示したことから、マーケットは34,000ドルのレジスタンスに向けて急上昇しました。この消費者物価指数により、米国10年金利は0.25%低下し、4%を割り込みました。
インフレの鈍化が引き続くようであれば、ダウ平均株価の中期的な見通しは非常に強いものとなります。今週、短期的には34,000ドルのレジスタンスで下押され、10日移動平均線付近が買い場となる可能性があります。マーケットのトレンドは依然として強く、経済指標発表結果の影響は大きいため、常にニュースを確認し続けることが重要となります。
NYダウ日足チャートと10日移動平均線
レジスタンス:34000, 34300, 35000
サポート:33000, 32000, 31000, 30000
ダウ平均株価を取引する3つのスタイル
ダウ平均株価の取引には、スキャルピング、デイトレード、スイングトレードの3つの取引戦略があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
スキャルピング
最も短期取引となるのがスキャルピングです。スキャルピングをするトレーダーをスキャルパーと呼びます。ポジションの保有時間は数分、素早く利益を上げることを目的としています。また、取引機会も多くなるため、多くの取引をすることが可能となります。
ダウ平均株価のボラティリティは非常に高いため、スキャルピングは有効な取引戦略となります。スキャルピングをする際には常にルールに従い、ストップロス注文にも従う必要があります。損失を確定させたくないからとポジションの保有中にストップを拡大させるようなことをしてはいけません。
デイトレード
ポジションを建てたその日の内にポジションを手仕舞う最も一般的な戦略です。デイトレードをするトレーダーをデイトレーダーと呼びます。ポジションの保有時間は数分から数時間、短期的なトレンドを追った取引を目的としています。
明確な戦略を持ち、過剰な取引を避けることで損失を減らし、利益を残すということは重要な戦略となります。当初よりも利益が乗らなかったからと、計画以上のトレードをしないようにします。
スイングトレード
1日以上、日をまたいでポジションを保有する戦略です。スイングトレードをするトレーダーをスイングトレーダーと呼びます。他の取引戦略よりもポジション保有時にかかるストレスが少なく、また瞬時の取引判断を要しないため、初心者に人気があります。
スイングトレードの危険性は、予測困難なニュースによって想定外の損失が発生する可能性があることです。突発的なニュースのためにも、常に関連ニュースにはアンテナを張ることが重要です。
自分に適した取引戦略を選ぶには、それぞれの取引戦略をすべて試し、取引結果を比較分析した上で、最も使いやすいと思う取引戦略を選びます。取引戦略を同時に複数使用することは大きな損失に繋がるためとても危険です。基本的には一つの取引戦略に絞ることが最善です。