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石田 和哉

28日の米国市場は主要3指標全てが上昇する形で1週間を終えた。

大手ハイテク企業の決算や経済データ、中銀の政策発表が相次ぎ、投資家による米国経済のソフトランディングへの期待が強まった事で主要3指標全てが上昇する形となった。

28日発表された6月の個人消費支出は前年同月比で3.0%の上昇と、伸び率は2年ぶりの低水準となった。

ホライズン・インベストメンツのチーフインベストメントオフィサー、スコット・ラドナー氏は「インフレ率が明らかに低下する中、ゴルディロックス経済がしばらく続くかもしれないという考えに行き着く」と述べる等している。
※ゴルディロックス経済とは加熱しすぎでもなく、閑散でもない適度な相場のこと。
適温相場とも言い、童話「3匹のくま」が由来。

週間ではナスダック総合が2.02%の上昇、S&P500は1.01%、ダウ工業30種は0.66%の上昇となっている。

(過去1年間の 米国個人消費支出推移)

(CEICより)


8月第1週の注目ポイント(経済指標)

時間表記:日本時間
7月31日(月)
18:00 ユーロ 7月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
18:00 ユーロ 4-6月期四半期域内総生産(GDP、速報値)(前年同期比)
18:00 ユーロ 4-6月期四半期域内総生産(GDP、速報値)(前期比)
18:00 ユーロ 7月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)

8月1日(火)
23:00 米国 7月ISM製造業景況指数

8月2日(水)
08:50 日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨
21:15 米国 7月ADP雇用統計(前月比)

8月3日(木)
20:00 英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
20:00 英国 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
23:00 米国 7月ISM非製造業景況指数(総合)

8月4日(金)
21:30 米国 7月平均時給(前月比)
21:30 米国 7月失業率
21:30 米国 7月非農業部門雇用者数変化(前月比)


日米市場
日本市場は週末に大きく上下する展開となり、方向性の見えにくい展開となっている。
深夜2時に発表された日銀による長期金利1%までの容認を受けた日本市場は夜間の間に大きく値を下げたが、日中に大きく値を戻し1日の値幅が800円近くなるなど波乱に飛んだ1日、週の前半は安定していた市場が後半に崩れる形となっており、ここからの展開は少しわかりにくい状況となっている。

今週は米国雇用統計という事もあり、相場は下値を模索しつつも一段高にも届かない展開となりそうだ。

(ブレーク・イーブン・インフレ率推移)

(Bloombergより)


欧州市場
欧州市場は英国・EU市場でまちまちの展開となっている。
英国市場はほぼ横ばい、動意に欠ける展開となっており、日銀がYCCの運用柔軟化を決めた事による金利上昇への懸念が市場の重石となる一方で、製薬会社のアストラゼネカが市場をけん引する形となった。

EU市場は日銀によるYCCの運用柔軟化による影響が懸念され売り優勢となる展開となった。
インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「緩和政策を実施してきた中銀の最後の一つが、緩和的な政策から脱却しつつある」と指摘し、「今回の日銀の動きは、ヘッジファンドのキャリー取引に大きな影響を与える可能性があるため恐れられていた」と述べるなど、日銀によるYCCの運用柔軟化は一種の驚きをもって迎えられている。

(英アストラゼネカ株価推移)

(Reuterより)

今週の為替(USD/CHF)


USD/CHF 4時間足

USD/CHF4時間足では調整波a-b波が発生しており、b波の現在は形成中となっている。
c波の形成で図中の50%まで値を上げる可能性があり、a波とb波で形成された高値をどのタイミングで抜けてくるのかが重要となりそうだ。

50%までの戻し、c波の形成の後は推進波となるが、下降上昇どちらでも可能な位置でもある事から、トレードの方向性、買い売りの目線としては軽い、分かりやすい部分となりそうだ。

c波の形成が中途半端で終わり、高値を抜けきれずに下降となった場合には1-5波の形成がなされるが、最安値と5波とa波で形成された安値がほぼ同じ位置にある事から下値抵抗線として意識されることには注意したい。

Excellent