石田 和哉
29日の米国市場は聖金曜日で休場となっている。
為替はドルが対ユーロで上昇しており、月末・四半期末に向けてポジションを整理する投資家の動きが出ている様だ。
米国市場は休場であったが、米PCE価格指数は発表されており、2月のPCEは前年同月比2.5%上昇と市場予想と一致、インフレの鈍化が示されている。
米国市場をけん引しているハイテク産業がどのように推移するかに注目したい。
LPLファイナンシャルのチーフエコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は「コアのサービスインフレは鈍化しており、年内続く可能性が高い」とし、「FRBが6月の会合を開く時までには、金利正常化プロセスを始めるのに十分な説得力を持つデータになっているはずだ」との見方を示すなどした。
(米NASDAQ推移)
(Reutersより)
4月1週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
4月1日(月)
08:50 日本 1-3月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
23:00 米国 3月ISM製造業景況指数
4月3日(水)
18:00 ユーロ 3月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
18:00 ユーロ 月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
21:15 米国 3月ADP雇用統計(前月比)
23:00 米国 3月ISM非製造業景況指数(総合)
25:10 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
4月4日(木)
20:30 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
4月5日(金)
21:30 米国 3月非農業部門雇用者数変化(前月比)
21:30 米国 3月失業率
21:30 米国 3月平均時給(前月比)
21:30 米国 3月平均時給(前年同月比)
日米市場
日本市場は上値底値の堅い展開となっている。
レンジ相場とも言える状況であり、米国経済に同行している感が強くなっている。円安に大きく振れ、1990年以来、実に34年ぶりの安値となるなど、株価に為替が追い付き追い越す展開となっている。
株式市場に為替が追いついたともいえるが、ここからの更なる続伸には米国市場動向だけでなく、為替、欧州など様々な他力も必要になるだろう。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州・英国市場は聖金曜日で休場となっている。
1日もイースターマンデーとなり、主だった欧州市場は休場となる。
28日の欧州市場は続伸、英国市場はほぼ横ばいの展開となった。
銀行株や金属株などが買われたものの、休場を前に積極的な取引が控えられる形で推移した。
(FTSE 推移)
(Reutersより)
今週の為替(EUR/AUD)
EUR/AUD4時間足の解説を行いたい。
EUR/AUDの4時間足は24年1月からのレンジ相場に突入しており、4月に入ってももう暫くレンジ相場は続きそうだ。
その代わり、レンジを抜けた際にはある程度の動意を期待することが出来ることから、どのタイミングで青四角枠を抜けてくるのかに注目となっている。
三角持ち合いでもあることから、第一段階では三角持ち合いを抜けてくる動き、第二段階でレンジ抜けと2段階でのレンジ抜けのチャンスで乗る準備を行いたいところだ。