Nick Goold
ニューヨークゴールド
先週の経済指標発表は結果がまちまちで、ゴールドが大きく不安定に動く週となりました。米国のインフレ率が予想より弱かったことを受けて6ヶ月ぶりの高値となり、その後、米国のインフレ率の低下によって米ドル安が進み、世界の消費者にとってニューヨークゴールド(XAUSD)も安くなりました。米ドルはニューヨークゴールド価格の重要な原動力となっています。
米国の政策金利の上昇と、パウエルFRB議長が金利を高く維持するとコメントしたことが、ゴールド価格を1800ドル以下に下落させ、そのまま先週を終えることになったことが痛手となっています。
中期的な上昇トレンドが残っている一方で、短期的には価格は下落しやすい状況になっています。クリスマス直前となる今週は、価格に影響を与えるような経済指標発表がほとんどないため、テクニカル分析に集中したトレードをすることになります。もし、ゴールドが1800ドルに戻ると短期的な上昇トレンドが再開されますが、今のところ今週中は横ばいから下降する可能性が高いと思われます。
レジスタンス: 1806, 1810, 1850
サポート: 1775, 1765, 1745, 1737, 1730, 1700
WTI原油
先週始めに米ドル安が市場センチメントを助け、WTI原油価格は回復しました。以前サポートとして機能していた75ドルを上回った後は、売り手が市場に戻り、さらなる上昇を阻んでいます。米国の金利が上昇し、米国の小売売上高が予想を下回ると、WTI原油市場は下降トレンドを再開し、週後半には下落に転じています。
今週はクリスマスと新年を控え、トレーダーがポジションを縮小していくため、75ドル前後のレンジ取引が最も可能性の高いシナリオです。年末年始の取引では、市場が予想以上に動く可能性もあり、その場合、収益性の高いレンジ取引の機会が生まれる可能性がありそうです。
レジスタンス: 77.75, 80.00, 84.00, 90.00
サポート: 70.00, 67.00, 62.30