Nick Goold
ダウ平均株価
先週、ダウ平均株価は全体的にボラティリティが低い展開が続いたため、節目である34,000ドルのレジスタンスに届かず、10日移動平均を下回って週を終えました。投資家は米国の景気後退の可能性を懸念しているが、金曜日に発表された米製造業に関する経済指標は市場予想を大きく上回りました。
米国経済の状況を示す経済指標が異なる方向性を示す中、投資家は米企業の業績に焦点を当てています。例えば、テスラは純利益が20%減少したことを決算で発表した後、株価は10%の下落となりました。今週は、米主要企業の決算発表が予定されており、グーグルの親会社であるアルファベット、マイクロソフト、メタ(旧Facebook)、アマゾンといった大手IT企業の決算発表があります。その他の注目の経済指標は、木曜日に発表予定の米GDPです。
34000ドルを超えることができず、34150ドル付近でダブルトップを形成したことで、来週は下落しやすい展開となることが予想されます。33600ドルを下回ると、3月中旬からの上昇トレンドは終了することになります。ただし、中期的には横ばい相場が継続すると予想されるため、今週は短期トレンドを狙った取引戦略が効果的だと考えます。
レジスタンス:34000, 34155, 34500, 35000
サポート:33600, 33000, 32550, 31750, 31450, 31000
日経平均株価
米投資家ウォーレン・バフェット氏の日本株投資が報じられると、海外投資家は日本企業に注目することになり、割安な銘柄を探す動きが拡がりました。そのため、日本株式相場にとってはプラスとなり上昇しました。さらに米長期金利の上昇を受けたドル円相場の上昇に伴い、海外勢にとって日本株がさらに魅力的な銘柄となっています。
今週のハイライトは、金曜日に発表される日銀政策決定会合です。植田新総裁のもとで開催される最初の会合となります。最初の会合で現在の大きな政策変更を決定することはないと予想されていますが、日本株相場のボラティリティ上昇のきっかけになり、取引チャンスが発生するでしょう。
日経平均株価の見通しは引き続き良好で、先週は2023年の新高値を更新しました。10日移動平均線が上向きとなっており、上昇を示唆してます。29000円以上を目指す展開も想定できるでしょう。
レジスタンス:28725, 29000, 29250
サポート:28000, 27425, 26950, 26500, 26250, 25500, 25000