Nick Goold
FXでメンタルが崩壊してしまう原因に、心の持ち方、考え方の問題が挙げられます。特に初心者はメンタル崩壊の可能性が高まりますが、プロトレーダーにも起こり得ることです。一度メンタルが崩壊してしまうと、精神的にも経済的にも大きなダメージを被ることになります。たった一度の悪いトレードをきっかけに口座資金のほとんどを失ってしまうのです。
FX メンタルが崩壊する原因
FXトレードによるメンタル崩壊は、ストレスが蓄積された結果によってもたらされるものです。予測不可能、かつ常に変動していく金融市場はFXトレーダーにとって大きなプレッシャーとなります。トレーダーがストレスに耐え切れなくなると、リスク管理計画を無視するようになり、大きな損失へと変化していきます。
多くのトレーダーは、一つ一つのトレードに非現実的な期待を抱いています。これはFXトレードがどういったものなのかを正しく理解できていないことが起因しています。利益になることばかりを考え、損失については考えていないのです。正しくは、FXトレードは利益よりも損失から考え、損失をいかに抑えるかに焦点を当てることが大切です。損失という恐怖から逃げることはストレスを増大させるということに繋がります。損失はトレードの一部であり、それを必要経費として素早く受け入れることができれば、より良い結果をもたらすようになります。
FXのメンタル崩壊を防ぐには
1. マーケットを見る時間を減らす
チャートを長時間見ているとマーケットの上下の動きに翻弄され、判断に迷いが生じるようになります。これは元々のトレード計画にない、思い付きのトレードをしてしまうきっかけとなります。その他にも、判断に自信を持てないことからエントリーが遅れてしまったり、損切りすべきポイントを逃してズルズルと含み損を膨らましてしまったりもします。チャートを見る時間は1日に1〜2時間で充分なのです。
2. 健康管理に気をつける
多くの個人トレーダーは健康管理とFXトレードの関係性を知らないままトレードをしていますが、実は直結しています。これはトレーダーの判断力に結果が左右されるためです。仮に体調が優れない時にトレードをしたり、苛立った時にトレードをすれば悪い結果を招いてしまいます。冷静に判断を下すことができず、思いつきで衝動的に動いてしまうことがほとんどなのです。これはメンタル崩壊への入り口となります。
3. トレード戦略を簡素化する
チャートにインジケーターを複数表示させていると、マーケット分析に長けていて、マーケットを熟知しているかのような印象を受けるかと思います。しかし実際はそれとは異なります。インジケーターを多く表示するほど、トレード判断に迷いが生じ、損失が増え、メンタルを崩壊させていきます。インジケーターは多くても2つまでに絞ることが重要です。世界で一番多く使用されている移動平均線をたった一本表示させるだけでもマーケット分析は可能であり、利益を積み上げることも可能です。
4. 定期的に休憩をとる
トレードをしていて集中力が切れてきたら、無理をせず休憩をとるようにしましょう。仕事で疲れて帰ってきた時なども同様に、トレードをしようとはせず、思い切って休憩する時間、休憩する日を設けるようにしましょう。トレードの機会はまた巡ってきます。不要な損失を回避することも適切なトレード判断といえます。自分の体調や気分をしっかり把握し、メンタル崩壊を防ぐことはトレーダーに求められるスキルといえるでしょう。
5. ストレスに備える
FXトレードはストレスがかかるものです。大切な資金がリスクに晒されている訳ですから当然のことです。中でも金額が大きくなるほどに冷静な判断ができなくなるトレーダーは多くいます。ポジションを保有している間はリスクを背負うストレスがかかってきますので、焦りを感じているメンタルのままチャートに向き合わないようにします。コーヒーを飲んだり自分なりのストレス解消法を実践し、常に平静な状態を維持してメンタル崩壊を予防します。