Nick Goold
ダウ平均株価
市場の注目がインフレと金利に集まる中、ダウ平均株価は先週も高いボラティリティを維持しました。火曜、米国・消費者物価指数が予想を下回ったことをきっかけに積極的な買いが入り、相場は上昇しています。また、米国のインフレ率はピークに達したようにも捉えられるため、投資家は米国の利上げ幅の縮小を期待しています。
木曜未明には、米連邦準備制度理事会が予想通り0.50%の利上げを行い、インフレ抑制のため、さらなる利上げが必要であることを示唆しました。ウォール街では利上げへの期待が高まり、投資家が株から離れる結果となっています。ダウ平均株価は、米小売売上高が2023年の経済成長に対する懸念から失望し、マイナス圏で先週を終えています。
今週、市場は休日取引の状況に入り、2022年の主要な経済指標発表は終了しています。ダウ平均株価は現在弱気であり、今週はさらに売られることが予想されますが、10日移動平均線がレジスタンスとして機能すると思われます。価格の上昇を待ってから売るのが今週の最善策となりそうです。
レジスタンス:34000, 35000, 35500, 36000, 36500, 37000
サポート:32000, 31725, 31000
日経225
先週の日経は米国株式市場の動きと相関し、米ドル円は横ばいで推移しました。そのため市場は、日銀の会合後のコメントを注意深く見守り、米ドル円が予想通り下落したため、現在は日銀からの大きな発表を期待していません。
ダウ平均株価が弱気な見通しであるにもかかわらず、米ドル円はポジティブに見え始めているため、日経のさらなる損失は限定的となる可能性があります。今週は、レンジ取引が最良のシナリオとなりそうです。
レジスタンス:27750, 28500, 28750, 29000, 29250
サポート:27000, 26500, 26000