Nick Goold
サポートレジスタンスでエントリーができると、高いリスクリワード(損失より大きい利益)となる、有益なトレードが得られます。今回はサポートとレジスタンスを使ったエントリーポイントの見つけ方を説明します。
サポートとレジスタンスには4つの戦略があります。戦略は4つありますが、すべての戦略を使用する必要はありません。トレンドトレードを好むトレーダーもいれば、レンジトレードの方がしっくりくるトレーダーもいるからです。下手に全ての戦略を使うより、限られた戦略に特化した方がトレードの成績は良くなります。
戦略1:サポートで買い / レジスタンスで売り
サポートレジスタンスの最も一般的な使い方は、サポート付近で買い、レジスタンス付近で売る方法です。この戦略は、マーケットがレンジになっており、マーケットを乱すようなニュースが出ていないときに有効となります。損切りできるトレーダーにとっては、このエントリーを用いることで高い勝率と安定した利益を得ることを可能にしてくれる戦略です。
戦略2:レジスタンスの上で買い / サポートの下で売り
トレンドフォローを狙うトレーダーに人気のあるトレード戦略です。勝率は50%を下回ることもありますが、損失に対して大きな利益を得ることができます。この戦略はボラティリティが高く、マーケットがトレンドに乗る可能性が高いときに最適です。また、ニュースなどの報道があった場合、この戦略はより高い確率で利益を得ることができます。
戦略3:サポートのブレイク買い / レジスタンスのブレイク売り
この戦略は多くのプロトレーダーが使っています。マーケットがサポートを下抜けると多くのトレーダーは売りエントリ―してきます。しかし、もしそのマーケットがサポートの上に戻ってきた場合、売ったトレーダーは含み損となり、その損失から抜け出そうと手仕舞いの買い戻しをしてきます。マーケットがサポートの上に戻ってくるということは、レンジトレーダーがロングポジションを取り、価格をさらに上昇させるシグナルとなります。
反対にマーケットがレジスタンスを上抜けた後、直ぐにレジスタンスの下に戻ってきた場合は、売りのチャンスとなります。
この戦略は頻繁に起こるものではありませんが、サポートレジスタンスの取引で最も安定した利益を生む方法です。
戦略4:サポートの手前で売り / レジスタンスの手前で買い
マーケットが強いトレンドにあるときは一方向に動き続け、サポートやレジスタンスに到達する可能性があります。プロトレーダーはサポートの手前で売り、レジスタンスの手前で買いを通して、他のトレーダーのストップオーダー(損切り)を探します。この戦略は高いリスクリワード(損失よりも大きな利益)となる取引機会をもたらします。
売りの場合、ターゲットはサポートの下に設定します。ここでトレンドが強いとマーケットはサポートを下抜け、大きな利益を得ることができます。反対に、もしサポートに達した時点で下げ止まれば、わずかな利益で手仕舞うことができます。
今回は、サポートレジスタンスを使った4つのエントリーポイントを紹介しましたが、これらは有益なエントリーポイントとなり得ます。どの戦略を使うのかを決めるには、先ずマーケットがレンジ相場となっているのか、トレンド相場となっているのか分析することです。マーケット状況が分かれば、今のマーケットに最適なエントリーポイントを選択することができます。