Nick Goold
ダウ平均株価
先週、2ヶ月続いた上昇トレンドが崩れ、10日移動平均線を割り込んで下降トレンドに入りました。米国の10年金利は予想を上回る経済指標発表結果により再び上昇し始め、ダウ平均株価には売りが戻ってきました。
今週は米国・11月消費者物価指数が発表され、マーケットを大きく動かす可能性があります。10月以降の急騰を考えると、インフレ率が予想以上に上昇した場合、大幅に下落するリスクがあります。10月の安値からの上昇のフィボナッチリトレースメントの38%は32325、50%は31600です。
水曜日と木曜日には、米国、英国、EUの中央銀行が0.50%の利上げを行う予定であり、これもセンチメントを悪化させ、株式市場に下押しの圧がかかる可能性があります。ダウ平均株価は現在、弱気な見方をしていますが、2022年の終わりをポジティブに捉えたいと願う強気派もまだ多くいます。今週発表される経済指標発表が予想を下回るようであれば、34000ドルを超える動きが出て上昇トレンドが再開される可能性があります。
レジスタンス:34000, 35000, 35500, 36000, 36500, 37000
サポート:33000, 32000, 31725, 31000
日経平均株価
先週のUSDJPYの上昇により、先週末は短期的な下降トレンドが崩れてサポートされる形で終えました。USDJPYは短期的に上昇する可能性もありますが、ダウ平均株価は弱気であるため、日経平均株価の上昇は限定的となりそうです。
日経平均株価のボラティリティは下がり続けており、デイトレーダーは機会を伺い、ポジションを長く持つ必要があります。スイングトレーダーは、次の大きな動きまでダウ平均株価の方向性を見極めたいところです。今週の経済指標発表と中央銀行総裁会議ではボラティリティが上昇し、トレード機会が増えると思われます。
レジスタンス:28000, 28500, 28750, 29000, 29250
サポート:27500, 27000, 26500, 26000