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Nick Goold

トレード毎の損失幅(ストップロス幅)を決めてトレードすべきことは知られていますが、大きな損失を抑えるには長期間の損失を管理することが重要です。例えば、1日トレードしたときに、損失額が数週間分の利益分になってしまうのであれば、リスク過剰の状態といえるでしょう。これまでの戦略で利益が出ない、調子がでない状況が続いたらマーケットが変化したのかもしれません。一旦落ち着いて、数日もしくは1週間待って新たなマーケット環境に順応する時間を持ちましょう。

多くのトレーダーは、利益が出た後の自信過剰、ストップロスを回避したい衝動と闘っています。トレードで安定的に利益を出すために、リスク管理を学び、適切なストップロス注文がひつようです。しかし、相場自体が難しくなる場合があります。この記事では、プロトレーダーがどのように長期間にわたって相場の世界で生き残っているのか、その方法を考えていきましょう。

ドル円(USD/JPY)(1 pips = 0.01円) のリスク管理方法の例を考えていきます。

- 1回のトレードのストップロス 10Pips

- 1日当たりのトータルストップロス 30Pips

- 1週間のトータルストップロス 90Pips

- 1ヶ月のトータルストップロス 270Pips

例えば、1回のトレードのストップロスが10Pipsで1日当たりのトータルストップロスを30Pipsと決めていた場合、1日で3回ストップロスがヒットしたら、その日はトレード中止です。また、1週間のうち、3日間がトレード中止となった場合、トレード戦略が相場に適していない可能性があるため、その週はトレード中止とします。

上記のように、いつ、どのようなタイミングでトレードを一時停止するかを事前に決めておけば、冷静さを欠いたギャンブルトレードを避けることができ、口座残高を1回の取引で失ってしまうようなことはないでしょう。銀行にもヘッジファンドにもリスクマネジメントチームがあります。リスク管理をするチームは、各トレーダーの取引を分析し、日毎・週間・月間のストップロスを利用して、トレーダーの大きな損失を回避しています。個人トレーダーでも、同じように明確なストップロスポイントと取引ごとのリスクをコントロールする必要があります。

損切幅はどう決めるのか

毎回のトレード記録を付けることで損切幅を設定しやすくなります。過去のトレード記録を確認し、損切幅の違 いによって結果がどのくらい異なるのか確認しましょう。例えば、1日の損切幅を 50 ポイントと 100 ポイントでトレードした場合を比較し、過去 1 ヶ月間にどちらのストップロス設定の方が口座残高が増えたか、等です。過去のトレード分析は自分の性格に適したトレー ドスタイルやリスク管理計画を理解するのに役立ちます。

損切時にすべきこと

コンピュータから離れる

ストップロスが発生すると自分自身をコントロールすることが難し くなるかもしれません。ほとんどのトレーダーはストップロスルールを持っていますが、損切りになることを避けたい衝動に駆られ、ルールに従うことができていません。ストップロス注文が約定したら、すぐに損失額を取り戻そうと別の取引をしたい誘惑を避けるため、コンピューターから一度離れましょう。 リラックスして冷静になるまでコンピュータに近づかないことです。

トレード結果を見直す

負けトレードになった後、なぜ損失となってしまったのかを考えます。トレード計画に従っていたか、エントリーポイントは正しかったか、予想よりもボラティリティは高かったか、重要な経済指標を見落としていなかったか等を確認します。また、トレード中に書いたメモは、損失の原因を把握するのに役立ちます。

トレード計画を改善する

振り返りの後は、もう一度トレードする準備を整えて利益を上げるチャンスです。トレード計画を改善し、過去よりも良 いトレード戦略を構築しましょう。休憩後のトレードは、損失前より小さなポジションでトレードを再開し、自信を取り戻します。以前の損失を忘れ、自信を持ちながら計画に100%従うことに重点を置きましょう。

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