Nick Goold
値動きに合わせたトレードをすることはできていますか? 損失の原因の一つとして、値動きに合わせたトレードが行えていないことが挙げられます。値動きに合わせるとは、どういったことなのか具体的に見ていきましょう。
初心者トレーダーとプロトレーダーの違い
多くの初心者トレーダーは、トレードチャンスを見つけると、計画を立てないまま直ぐにエントリーしてしまいます。対して、プロトレーダーは綿密な計画を立て、そのような初心者の行動を逆手に取り、状況を確認してからエントリーします。
プロトレーダーは辛抱強くエントリータイミングを計りますが、それでもタイミング取ることは大変難しいものです。仮にタイミングが違えば、そこはトレードをする時ではないと割り切り、次の機会を待ちます。焦って次のトレードへとは決して移りません。
例1. 逆張りトレード
初心者トレーダー
下落する局面に買いで入り、上昇する局面に売りで入ります。
プロトレーダー
下落する局面ではマーケットが反転上昇するのを見届けてから買いで入り、上昇する局面では反落するのを見届けてから売りで入ります。
例2. 順張りトレード
初心者トレーダー
上昇する局面で直ぐに買い、下落する局面で直ぐに売りで入ります。
プロトレーダー
上昇する局面では価格が移動平均線へ戻るのを待ち、再度上昇するタイミングで買いで入ります。下落する局面では価格が移動平均線へ戻るのを待ち、再度下落するタイミングで売りで入ります。
例3. 計画性
プロトレーダーと初心者トレーダーの大きな違いは計画性にもあります。
初心者トレーダー
マーケットの動きを見てチャンスだと感じれば計画無しに感情のままトレードをします。行動が100%マーケットに支配されているため、マーケットが意に反して動くと大きな損失を被ります。
プロトレーダー
常にトレード計画を持ち、その計画を実行するため最良のタイミングを待ちます。仮にマーケットが意に反して動いたとしても戦略を調整し、慌てることなく行動をコントロールします。
値動きに合わせるトレード
トレードをしていると常に最大限の利益を求めたくなってしまうものです。しかし、安値で買うこと、高値で売ることはとても難しく、大変危険なトレードになってしまいます。マーケットがどこまで上昇するのか下落するのかをピタリと当てることは不可能なことを理解しておきましょう。
それよりも、マーケットの流れに乗り、他のトレーダーの後を追う方が上手くいきます。買いで入る時はマーケットが上がってから買いを入れ、売りで入る時はマーケットが下がってから売りを入れます。この際、ローソク足の状態も確認しながらエントリーします。
ローソク足が陽線になっているということは、買い勢力が強まっていることを意味し、ローソク足が陰線になっているということは、売り勢力が強まっていることを意味します。陽線になった時に買い、陰線になった時に売ることに徹しましょう。
短期の値動き
短期の値動きとその売買タイミングは大変重要です。しっかりとした計画と戦略を持ってマーケットに挑んだとしてもマーケットが思い通りに動くとは限りません。そのため、タイミングが合わなければ無理にトレードをする必要はないのです。損失回避の行動をとり、次の機会を手にするためにトレード準備を整えておきましょう。
短期の値動きは長期の値動きに比べて早く、瞬時のトレード判断を要します。じっくり考え過ぎていると、エントリーが遅れてしまい損失になってしまうことも少なくありません。また、短期の値動きがある先に長期の値動きが出来上がっているため、短期の値動きとその売買タイミングは大変重要となってきます。
マーケットが常に正しいということを理解しておきましょう。マーケットに逆らうことは大きな損失に繋がり、大変危険です。短期のマーケットの勢いに乗ることを常に心掛けてトレードをしていきます。