Nick Goold
概要
第1回で紹介したように、ローソク足チャートは値動きを直感的にビジュアルで判断できる画期的なチャート表示形式の1つです。トレーダーはローソク足チャートを使って市場の動向を分析し、マーケットのトレンド転換の兆候、反転の兆しなどをローソク足のみで判断し、トレードチャンスを探します。
ローソク足チャートは、何世紀も前の日本で、米相場の取引の際に誕生しました。何世紀も経た現在でも、日本を含め世界的にトレードに欠かせない重要なトレードツールとなっています。長い期間の間に、ローソク足の多くのパターンが分類され、マーケットのサイクルやトレンド転換の兆候、確認方法などが確立されてきました。シンプルかつ非常に分かりやすいことから多くのトレーダーに人気があります。
その他のローソク足パターン
ローソク足チャートは、上昇トレンド・下降トレンドの終了を示唆するシグナルが重要視されています。この記事では、世界中のトレーダーが重要視するローソク足のいくつかのパターンを紹介しましょう。
単純な反転パターン
明けの明星(モーニング)
明けの明星(モーニングスター)は、日足チャート(通常、期間と期間の間に取引が中断している場所)で、1本前では陰線のローソク足があり、下窓を開けて始値がスタート、一度は売りが強くなるも反発して下ヒゲを付けた陽線となり、3本目で上窓を開けて陽線が登場するという3本のローソク足パターンです。
宵の明星(イブニングスター)
この逆のパターンを「宵の明星(イブニングスター)」と呼びます。高値圏で始まった後、突然反転するパターンです。その後、ローソク足がさらに下降して弱くなるのが一般的です。
スリーインサイドアップ
これも複数のローソク足のパターンであり、下降相場が続いた後、ウェッジのような形から抜け出ることを示します。
2本目のローソク足は、先行するローソク足の実体の中に完全に収まっています。また、1本目のローソク足には、上にも下にもほとんどヒゲがありません。価格が上抜けすると、強い買いが入り、新しい上昇トレンドが確定します。
スリーインサイドダウン
逆に、勢いがなく、高値を更新することができない場合は、スリーインサイドダウンと呼ばれるパターンです:
首吊り線
首吊り線(別名:ハンギングマン)は、相場の高値圏で出現する傾向があります。ローソク足が完成した後、相場の天井圏で売るチャンスとなるため、相場の天井を待つトレーダーに人気があります。長い下降線が特徴的ですが、ローソク足の本体は比較的短いです。これは、急騰して高値を更新した後、売りが出て、高値を更新できなかったことを表しています。買い手の注文が一段落し、次のローソク足ではリスク管理のために売り抜けられる可能性が高いと考えます。このパターンが形成されるのを確認し、次のローソク足の備えて新規売りの検討をしましょう。これは非常に確率が高く、注目に値します。
逆ハンマー
このパターンと対になる強気パターンは逆ハンマーと呼ばれ、安値圏で待機し、素早いリバウンドを狙うトレーダーが好むローソク足パターンです。