Nick Goold
ローソク足は相場の値動きを簡単にビジュアルで判断できるため、相場の反転やトレンド転換の兆しをいち早く示唆します。
この記事では、もう少し複雑で、見極めが難しい反転パターンをいくつか紹介します:
赤三兵
赤三兵は、下降トレンドの後に形成される3つの陽線のローソク足で構成されるのローソク足パターンです。重要な特徴は各ローソク足が、1本前のローソク足の実体付近の価格帯が始値になることです。
三羽烏(黒三兵)
逆のパターンは、「三羽烏(黒三兵)」と呼ばれるものです。強気なローソク足から一転、弱気なローソク足が連続して形成され、下降圧力が強まり、価格が下落し続ける可能性があることを示します。
スリーアウトサイドアップ
スリーアウトサイドアップは、複数のローソク足で構成される強い強気の反転が有効であることを示すパターンです。この連載の第1回で取り上げた抱き線の後の反転を確認するものとなります。次のローソク足が強い上昇を示し、小さなヒゲが実体の下にあります。
スリーアウトサイドダウン
これは弱気の抱き線が出現した後の反転でも起こりうることです:
毛抜き天井
毛抜き底は、下降トレンドの反転を示す最も注目されるパターンの一つです。このパターンでは、2本のローソク足が連続して同じ安値を示し、1本のバーの終値と次のバーの始値で形成されます。
毛抜き底
弱気の場合は、毛抜き天井と呼ばれます。
強気なはらみ足
「強気なはらみ足」は、弱気トレンドが反転する可能性を示す、複数のローソク足で構成されるパターンです。これは、小幅で推移する陽線が1本前のローソク足の中に含まれるときに形成され、その後に別の弱気ローソク足が続きます。
弱気のはらみ足
「弱気のはらみ足」は、強気から弱気への反転を示すもので、同じプロセスが逆に生じる現象です。
テクニカル指標との組合せ
これらの反転パターンは単独であっても売買シグナルとして有用ですが、テクニカル指標と組み合わせることで、トレンドがどのように崩れ、反転する可能性があるのかをより正確に知ることが可能です。RSI、ストキャスティクス、ダイバージェンスなどの指標は、反転の可能性の程度を判断するために利用されます。
さらに、移動平均線は反転パターンと組み合わせることも可能です。例えば、トレーダーは100移動平均線の位置、弱気のリトレースメント中に長期的な強気トレンドが残っていることを確認した後、「強気なはらみ足」をロングポジションを取るシグナルとして使用できます。