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Nick Goold

外国為替市場は週5日、平日24時間営業しているため、どの時間帯でもトレードできます。しかし、FX取引に最適な時間帯は取引量が大きくボラティリティが高いときで、トレードの優位性が高い取引のチャンスがたくさんあります。

アジア市場 (東京時間午前8時)

アジア市場のメインとなるのは、東京です。アジア市場は、欧米時間と比較するとボラティリティが低いですが、東京時間の午前8時から午前10時の間に取引できるチャンスがあります。この時間帯におすすめの銘柄は、ドル円(USDJPY)、豪ドル(AUDUSD)、豪ドル円(AUDJPY)、そしてポンド円(GBPJPY)です。

東京市場が開く前後、日本時間の午前8時ごろに機関投資家などの大口トレーダーはサポートラインとレジスタンスラインに置いてあるストップロス注文の方向に相場を持っていこうとする可能性があります。ただ、通常は短時間の動きであり、押し目/戻りのチャンスとなるかもしれません。しかし、重要な節目である支持帯・抵抗帯の場合、ストップロス注文を引っ掛けた後、反転せずに強いトレンドが発生する可能性があります。この場合、逆張りではなくトレンドフォローを意識します。

東京株式市場は日本時間の午前9時に始まります。午前9時を過ぎたあたりからドル円やクロス円通貨ペアのボラティリティが上昇する可能性があります。トレンドは午前9時から10時まで続く可能性があり、デイトレーダーであれば、トレンドフォローができるでしょう。

ロンドン市場

イギリスのロンドンは世界最大の外国為替市場であり、最もFX取引のチャンスが多い時間帯でもあります。FX市場は24時間取引可能ですので公式な時間はありませんが、ロンドン市場のトレーダーが参入する日本時間午後4時がボラティリティが高まる時間帯で、日本時間の午後5時頃が最も活発に取引される時間帯です。
ロンドン時間午前7時から午前8時(日本時間午後4時~)

午前7時から午前8時(日本時間:午後4時〜午後5時)の間は、ロンドンのトレーダーがアジアセッション中の動きに反応するため、レンジ取引で利益が狙えます。相場は比較的安定していますが、機関投資家などが参入すると、急に動きが激しくなる場合があります。
ロンドン時間午前8時から午前10時(日本時間午後5時~)

この時間帯はロンドン市場の中でも特に活発な時間帯であり、デイトレーダーであればトレンド発生に注目するのがよいでしょう。長期トレーダーであっても、ボラティリティが大きいため、取引するのに最適です。

ロンドン午前10時から午後1時(日本時間午後7時~)

日本時間午後7時〜午後10時頃までは、ニューヨーク勢の参入を待つため、ボラティリティが落ち着きます。しかし、ロンドン市場の午前中に大きな動きがあった場合、米経済発表の前にリスクを減らそうと利益確定の動きが出ることがあり、市場が反転する場合があります。

ニューヨーク市場

米国株式市場取引開始(日本時間:午後11時30分)

米株式市場の動きは、外国為替市場に大きな影響を与えます。米国株が上昇する場合、市場は「リスクオン」と捉え、ドル円(USDJPY)、ポンド円(GBPJPY)、ポンドドル(GBPUSD)などが上昇する可能性が高いです。ボラティリティはFX市場の中で最も大きく動く傾向があり、トレードチャンスも多いため、この時間帯に取引できないか、検討してください。

経済指標

米経済指標は、FX市場に大きなインパクトを与えます。重要指標の発表直後は動きが激しくなり、経験があるトレーダーにとっては利益のチャンスです。米雇用統計(正式名称:非農業部門雇用者数・NFP)、国内総生産(GDP)、インフレ率の動向といった経済指標は短期的にも長期的な視点でも重要で、時に為替市場に新たなトレンドを発生させることもあります。

米経済指標の発表前後の取引は、相場が急激に動く可能性があり、ハイリスク・ハイリターンです。スプレッドが拡大し、相場の判断が難しくなる可能性があります。この時間帯に取引をしたいのであれば、経済発表の潜在的な影響について理解し、準備が不可欠です。

イギリスや欧州の経済指標は、米経済指標と比較すると、FX市場への影響は限定的です。ただし、予想外の結果となると、該当通貨ペアのボラティリティが急騰することもあります。政策金利やGDP、消費者物価指数などには注意が必要です。

中央銀行の発表

米中央銀行(FRB)の金融政策は、FX市場に最も大きな影響を与える発表です。政策金利や今後の見通しを含む一連の発表は、FX市場のボラティリティを上昇させ、トレーダーにとって利益のチャンスとなりえます。金融政策の変更は重要ですが、FRB議長をはじめとするFRB理事の将来の金融政策に関する講演も重要です。

通貨ペアが異なれば、ボラティリティも違ってくることを覚えておきましょう。トレーダーは自分の取引スタイルを総合的に考慮して、FX取引に最適なタイミングを決定する必要があります。一日中パソコンに張り付いて取引するよりも、短い時間でも、その時間帯の動きや特徴、注意点を把握した「エキスパート」になることに集中した方が、マーケットを判断する能力が向上します。

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