Nick Goold
連敗しているとき感じる負けのスパイラル。普段は気にならなかったとしても、連敗することでこの連敗から脱したいという気持ちが起こり、トレーダーは試行錯誤していきます。では、勝ちトレーダーはどのようにして負けスパイラルから脱してきたのでしょうか。
それには、トレードサイクルを正しいパターンに持って行くことが鍵となります。一つ一つのトレード結果に執着するのではなく、トレードプロセスに集中することで安定した成績を残せるようになっていきます。安定した成績を得られるということは、稼げるチャンスを逃さずに利益にする能力を持つということでもあります。
勝ちトレーダーのスパイラル
勝ったトレードはトレード計画に従った結果です。利益が出ればそのトレードは全て成功ではなく、必ず計画に沿えていたのかを確認します。利益が出たから喜び、振り返らないということはしません。計画通りのトレードをしないで、たまたま稼げたのとは全く意味が異なるのです。
負けたトレードもトレード計画に従った結果です。トレードに100%は無い訳ですから、常に同じ戦略を使用しても避けられない損失は出てきます。損失が発生したときは冷静にトレードを振り返り、改善点を探し出します。
負けトレーダーのスパイラル
無計画に思い付きでポジションを建てるため、次回以降に勝てるトレードを繰り返し行うことができません。また、トレード計画をせっかく立てたとしても、計画通りにトレードすることができないために、運次第で勝ったり負けたりします。そしてその運次第で、喜び、落ち込むことを繰り返します。
損切りルールに従わず、予定よりも損失を大きくします。がっかりして落ち込むものの、そのトレードを直視することを避けるため、そのトレードから学びを得ることができません。
このように、勝ちトレーダーのスパイラルと負けトレーダーのスパイラルの差は、
- トレード前に計画を立てているか
- トレード計画に沿ったトレードを実行しているか
- トレード後に振り返りを行っているか
によってできあがります。トレードはポジションを建てて閉じるまでではありません。計画から振り返りまでを行って、1回のトレードとなります。
トレード回数が多いほど利益を得ることができると思われがちですが、実はそうではなく、トレード回数が少ない方がむしろ利益を計画的に積み上げられ、勝ちトレーダーの仲間入りを果たす日が早まります。